【決まり字とは?】百人一首を楽しく簡単に覚えて速く取ろう!

どうも、Karuta Club部長の川瀬です!

この記事では、「百人一首の決まり字とは何か?」「百人一首の決まり字をどうやって面白く覚えるか?」についてまとめています。

実は、百人一首の札を速く取るためには、必ず「決まり字」を知って覚えている必要があります。

百人一首(競技かるた)が強い人は必ず「決まり字」を覚えているので、みなさんも「決まり字」を知って覚えましょう。

川瀬名人
川瀬名人

ぜひ、自分に合った覚え方を探してみてください

この記事の概要
  • 百人一首の「決まり字とは何か?」わかりやすく説明します。
  • 百人一首の決まり字の面白い覚え方を動画、語呂合わせ、イメージでご紹介します
  • 百人一首の決まり字を覚える時の具体的な取り組み方をご紹介します

百人一首の決まり字とは?

百人一首の決まり字とは、ここまで聞けば、取るべき札がわかる」という歌の先頭の数文字のことです。

決まり字には、最初の1文字目だけ聞けば「その札だ!」わかるものから、最大6文字目まで聞かなければ確定しないものまで存在します。

B男
B男

どういうこと…?

百人一首は「五・七・五七・七」からなる和歌です。
赤マーカーを引いたところを上の句青マーカーを引いたところを下の句と言います。

例として、1首ご紹介するとこんな感じになっています。

あきのたの かりほのいほの とまをあらみわがころもでは つゆにぬれつつ

後撰集秋中302

しかし、百人一首の取り札には下の句しか書かれていません

そして、札を読み上げるときは上の句から順に読んでいくので、上の句のできるだけ速いタイミングで、下の句しか書いていない取り札がわかる人が速く札を取れます。

例えば、「ち」から始まる百人一首の歌は3枚あるので、「ち」まで聞いただけでは、3枚のうちどの札かわかりません。

しかし、「ちは」で始まる歌は1枚しかないので、「は」の音が聞こえた瞬間に取り札を取ることができます。

あい
あい

「ちは」まで聞けば、他の札と間違えないで取れるんだね!

ちなみに、「ち」から始まる3枚の百人一首の歌は以下のとおりで、赤いマーカーの部分が決まり字です。

  • ちはやぶる かみよもきかず たつたがわ/からくれなゐに みつくくるとは」
  • ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて/あはれことしの あきもいぬめり」
  • ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ/すゑのまつやま なみこさしとは」

1文字目だけ聞けば取れる札を1字決まり、2文字目まで聞けば取れる札を2字決まり…と呼びます。

B男
B男

「ちはやぶる」の札は2文字目まで聞けば取れるから2字決まり?

その通り!同様に、「ちぎりおきし」「ちぎりきな」の札は4字決まりと呼ばれます。

百人一首を速く取るためには、決まり字を覚えることが重要なのです。

百人一首の決まり字の覚え方まとめ《動画》《語呂合わせ》《イメージ》

あい
あい

決まり字が大事なのはわかったけど

B男
B男

百人一首100枚ぜんぶ覚えないといけないんだよね?

大丈夫です!百人一首の決まり字は、動画や語呂合わせで簡単に面白く覚えられます。

100枚それぞれの決まり字の覚え方をショート動画にしているので、ぜひ参考にしてみてください。

そのほかの面白い覚え方や特徴的な覚え方についても、歌の始まりの文字ごとに以下に一覧で整理していますので、目次をうまく使って探してみてください

ちなみに、なかなか百人一首の決まり字を覚えられない人には、覚えてなくても速く取る勝負ができる札もありますので、まずはそちらで遊ぶのもオススメです。

川瀬名人
川瀬名人

競技かるた初心者に特にオススメです。

【一覧】百人一首の番号順で探す

1あきのたの かりほのいほの とまをあらみ わがころもでは つゆにぬれつつ
2はるすぎて なつきにけらし しろたえの ころもほすてふ あまのかぐやま
3あしびきの やまどりのをの しだりをの ながながしよを ひとりかもねむ
4たごのうらに うちいでてみれば しろたへの ふじのたかねに ゆきはふりつつ
5おくやまに もみぢふみわけ なくしかの こゑきくときぞ あきはかなしき
6かささぎの わたせるはしに おくしもの しろきをみれば よぞふけにける
7あまのはら ふりさけみれば かすがなる みかさのやまに いでしつきかも
8わがいほは みやこのたつみ しかぞすむ よをうぢやまと ひとはいふなり
9はなのいろは うつりにけりな いたづらに わがみよにふる ながめせしまに
10これやこの ゆくもかへるも わかれては しるもしらぬも あふさかのせき
11わたのはら やそしまかけて こぎいでぬと ひとにはつげよ あまのつりぶね
12あまつかぜ くものかよひじ ふきとぢよ をとめのすがた しばしとどめむ
13つくばねの みねよりおつる みなのがわ こひぞつもりて ふちとなりぬる
14みちのくの しのぶもぢずり たれゆゑに みだれそめにし われならなくに
15きみがため はるののにいでて わかなつむ わがころもでに ゆきはふりつつ
16たちわかれ いなばのやまの みねにおふる まつとしきかば いまかへりこむ
17ちはやぶる かみよもきかず たつたがは からくれなゐに みづくくるとは
18みのえの きしによるなみ よるさへや ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ
19なにはがた みじかきあしの ふしのまも あはでこのよを すぐしてよとや
20わびぬれば いまはたおなじ なにはなる みをつくしても あはむとぞおもふ
21いまこむと いひしばかりに ながつきの ありあけのつきを まちいでつるかな
22くからに あきのくさきの しをるれば むべやまかぜを あらしといふらむ
23つきみれば ちぢにものこそ かなしけれ わがみひとつの あきにはあらねど
24このたびは ぬさもとりあへず たむけやま もみぢのにしき かみのまにまに
25なにしをはば あふさかやまの さねかづら ひとにしられで くるよしもがな
26をぐらやま みねのもみぢば こころあらば いまひとたびの みゆきまたなむ
27みかのはら わきてながるる いづみがは いつみきとてか こひしかるらむ
28やまざとは ふゆぞさびしさ まさりける ひとめもくさも かれぬとおもへば
29こころあてに おらばやおらむ はつしもの おきまどはせる しらぎくのはな
30ありあけの つれなくみえし わかれより あかつきばかり うきものはなし
31あさぼらけ ありあけのつきと みるまでに よしののさとに ふれるしらゆき
32やまがわに かぜのかけたる しがらみは ながれもあへね もみぢなりけり
33ひさかたの ひかりのどけき はるのひに しづこころなく はなのちるらむ
34たれをかも しるひとにせむ たかさごの まつもむかしの ともならなくに
35ひとはいさ こころもしらず ふるさとは はなぞむかしの かににほひける
36なつのよは まだよひながら あけぬるを くものいづこに つきやどるらむ
37しらつゆに かぜのふきしく あきののは つらぬきとめぬ たまぞちりける
38わすらるる みをばおもはず ちかひてし ひとのいのちの をしくもあるかな
39あさぢふの おののしのはら しのぶれど あまりてなどか ひとのこひしき
40しのぶれど いろにいでにけり わがこひは ものやおもふと ひとのとふまで
41こひすてふ わがなはまだき たちにけり ひとしれずこそ おもひそめしか
42ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ すゑのまつやま なみこさじとは
43あひみての のちのこころに くらぶれば むかしはものを おもはざりけり
44あふことの たえてしなくは なかなかに ひとをもみをも うらみざらまし
45あはれとも いふべきひとは おもほえで みのいたづらに なりぬべきかな
46ゆらのとを わたるふなびと かぢをたえ ゆくへもしらぬ こひのみちかな
47やへむぐら しげれるやどの さびしきに ひとこそみえね あきはきにけり
48かぜをいたみ いはうつなみの おのれのみ くだけてものを おもふころかな
49みかきもり ゑじのたくひの よるはもえ ひるはきえつつ ものこそおもへ
50きみがため おしからざりし いのちさへ ながくもがなと おもひけるかな
51かくとだに えやはいぶきの さしもぐさ さしもしらじな もゆるおもひを
52あけぬれば くるるものとは しりながら なほうらめしき あさぼらけかな
53なげきつつ ひとりぬるよの あくるまは いかにひさしき ものとかはしる
54わすれじの ゆくすゑまでは かたければ けふをかぎりの いのちともがな
55たきのおとは たえてひさしく なりぬれど なこそながれて なほきこえけれ
56あらざらむ このよのほかの おもひでに いまひとたびの あふこともがな
57ぐりあひて みしやそれとも わかぬまに くもがくれにし よはのつきかな
58ありまやま ゐなのささはら かぜふけば いでそよひとを わすれやはする
59やすらはで ねなましものを さよふけて かたぶくまでの つきをみしかな
60おおえやま いくののみちの とほければ まだふみもみず あまのはしだて
61いにしへの ならのみやこの やへざくら けふここのへに にほひぬるかな
62よをこめて とりのそらねは はかるとも よにあふさかの せきはゆるさじ
63いまはただ おもひたえなむ とばかりを ひとづてならで いふよしもがな
64あさぼらけ うぢのかはぎり たえだえに あらはれわたる せぜのあじろぎ
65うらみわび ほさぬそでだに あるものを こひにくちなむ なこそをしけれ
66もろともに あはれとおもへ やまざくら はなよりほかに しるひともなし
67はるのよの ゆめばかりなる たまくらに かひなくたたむ なこそをしけれ
68こころにも あらでうきよに ながらへば こひしかるべき よはのつきかな
69あらしふく みむろのやまの もみぢばは たつたのかわの にしきなりけり
70びしさに やどをたちいでて ながむれば いづこもおなじ あきのゆふぐれ
71ゆふされば かどたのいなば おとづれて あしのまろやに あきかぜぞふく
72おとにきく たかしのはまの あだなみは かけじやそでの ぬれもこそすれ
73たかさごの をのへのさくら さきにけり とやまのかすみ たたずもあらなむ
74うかりける ひとをはつせの やまおろしよ はげしかれとは いのらぬものを
75ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて あはれことしの あきもいぬめり
76わたのはら こぎいでてみれば ひさかたの くもゐにまがふ おきつしらなみ
77をはやみ いわにせかるる たきがわの われてもすえに あわんとぞおもう
78あはぢしま かよふちどりの なくこえに いくよねざめぬ すまのせきもり
79あきかぜに たなびくくもの たえまより もれいづるつきの かげのさやけさ
80ながからむ こころもしらず くろかみの みだれてけさは ものをこそおもへ
81ととぎす なきつるかたを ながむれば ただありあけの つきぞのこれる
82おもひわび さてもいのちは あるものを うきにたへぬは なみだなりけり
83よのなかよ みちこそなけれ おもひいる やまのおくにも しかぞなくなる
84ながらへば またこのごろや しのばれむ うしとみしよぞ いまはこひしき
85よもすがら ものおもふころは あけやらで ねやのひまさへ つれなかりけり
86なげけとて つきやはものを おもはする かこちがほなる わがなみだかな
87らさめの つゆもまだひぬ まきのはに きりたちのぼる あきのゆうぐれ
88なにはえの あしのかりねの ひとよゆゑ みをつくしてや こひわたるべき
89たまのをよ たえなばたえね ながらへば しのぶることの よはりもぞする
90みせばやな をじまのあまの そでだにも ぬれにぞぬれし いろはかはらず
91きりぎりす なくやしもよの さむしろに ころもかたしき ひとりかもねむ
92わがそでは しほひにみえぬ おきのいしの ひとこそしらね かはくまもなし
93よのなかは つねにもがもな なぎさこぐ あまのをぶねの つなでかなしも
94みよしのの やまのあきかぜ さよふけて ふるさとさむく ころもうつなり
95おほけなく うきよのたみに おほふかな わがたつそまに すみぞめのそで
96はなさそふ あらしのにはの ゆきならで ふりゆくものは わがみなりけり
97こぬひとを まつほのうらの ゆふなぎに やくやもしほの みもこがれつつ
98かぜそよぐ ならのをがわの ゆふぐれは みそぎぞなつの しるしなりける
99ひともをし ひともうらめし あぢきなく よをおもふゆゑに ものおもふみは
100ももしきや ふるきのきばの しのぶにも なほあまりある むかしなりけり

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歌の最初の音から探す

むすめふさほせ

うつしもゆ

いちひき

はやよか

み札

た札

こ札

お札

わ札

な札

あ札

百人一首の決まり字を覚えるときの取り組み方

【必須】札流し(札落とし)

百人一首の決まり字を覚えるとき、そして覚えた後に上達するには、札流し(札落とし)と呼ばれる札を見て瞬時に決まり字を言っていく練習法が欠かせません。

一度覚えたら忘れないように、そして、札を見た瞬間に決まり字が言えるようにすることがとても大切だからです。

百人一首の決まり字を覚え始めてから、覚えて定着するまでは毎日やることをオススメしています。

👇札流し(札落とし)のやり方はこちらをチェック👇

YouTubeアプリを使った《動画単語帳》で覚える

百人一首の決まり字を覚える際は、動画を使って、自分だけのオリジナルプレイリストを作り単語帳のように覚えるのがオススメです。

先に紹介した、「札流し(札落とし)」を動画でやるイメージです。

ちょっとした隙間時間に、スマートフォンひとつあればできます。

  • 少ない枚数から始めて、覚えたら増やす
  • なかなか覚えられない札だけのプレイリストを作る

など、自分の使いやすいようにアレンジしてみてください。

👇プレイリストの作り方はこちらの動画をチェック👇

【小学生にオススメ】少しずつ約40日で覚える《ゆか先生といっしょに♪》

子供たちに20年近く決まり字を教えているゆか先生が、子供たちが飽きない決まり字の教え方を紹介しています。記事に沿って教えていけば、お子さんも約40日で100枚の決まり字を覚えられるでしょう。

小学生以下の子供たちにとって、百人一首すべてをいきなり覚えるのは大変ですので、遊びながら楽しく面白く覚えましょう
覚えた何枚かの札を使ってできる遊び方なども記事の中で紹介しています。

百人一首をすべて覚えた頃には、かなり札が取れるようになっているはずです。

👇1日目の記事はこちら👇

決まり字を覚えないで遊ぶ

B男
B男

ぜんぜん、決まり時が覚えられません…

百人一首の決まり字がなかなか覚えられない人、そもそも覚える気にならない人、いらっしゃいますよね。

実は、決まり字が取り札に書いてある「決まり字百人一首(決まり字かるた)」を使えば、決まり字を覚えなくても気軽に遊ぶこともできます。

決まり字百人一首大会』という決まり字を覚えていない方向けの初心者大会&体験イベントが年4回開催されています。ぜひ大会特設ページから次回の開催日程をチェックしてみてください。

もちろん、「決まり字百人一首」を入手して、家族や友達と遊ぶこともできます。

入手方法には、A. 買うB. 無料ダウンロードする、の2種類があります。自分にあった方を選んで、入手してみてください。

A. 買う

おすすめは、払い飛ばせる!『決まり字百人一首』です。

「競技かるたを気軽に楽しんでほしい!」その一心でKaruta Clubが制作したものです。

競技かるたの大会で実際に使われる百人一首の角に、決まり字を赤くプリントしています。

Amazonで簡単に購入できますので、ぜひご確認ください。

決まり字百人一首|払い飛ばせる!かんたん競技かるたの決定版

購入はこちら▶︎

ちなみに、大石天狗堂さんでも決まり字百人一首を販売しています。

しかし、こちらの商品は、Karuta Club公式の取り札と比べると薄っぺらく、札をうまく払い飛ばすことができません。

札を払い飛ばすのは競技かるたの醍醐味ですので、払い飛ばせる!『決まり字百人一首』の購入をおすすめします。

B. 無料ダウンロードする

Karuta Clubでは、競技かるたを今すぐ始めたい方に向けて、印刷用の「決まり字百人一首」を無料配布しています。

こちらからダウンロード・印刷して、遊んでみてください。

紙に印刷する
札の形に合わせて切る

注意小さなお子さまは保護者の方と一緒に気をつけて作業をしてください。

可能ならば、切った厚紙に貼って補強する

まとめ

本記事では、百人一首の決まり字の覚え方を100枚すべてまとめました。
少しでもみなさんが簡単い面白く百人一首を覚える助けになれば嬉しいです。

決まり字を覚えた後にオススメ(競技かるた初心者向け)