【初心者】競技かるたの練習方法 〜かるたが強くなりたい方へ〜

どうも!Karuta Club部長の川瀬です。
今回は、競技かるたの初心者強くなりたい方に向けての記事です。

今回は競技かるたの練習方法について解説していきます。

  • 競技かるた強くなりたいけど、どうやって練習すればいいかわからない
  • 練習方法ってどんなものがあるの?

という人は必見です。

この記事の概要

競技かるたの練習方法がわからない」「競技かるたが強くなりたい!」と思った方に

  • 競技かるたの基本の練習方法がわかります
  • 様々な練習の仕方をご紹介します

競技かるたの練習は「試合形式」が基本

競技かるたの練習は、試合形式が基本です。
競技かるたの世界では、「練習」と言ったら「人と試合すること」を指します

他のスポーツでは様々な練習方法を組み合わせているのが一般的ですよね。
例えば、野球なら、キャッチボール、バッティング、守備練習、サッカーならシュート、パス、ドリブルと様々な練習をします。

しかし、競技かるたではそのような練習はほとんど行いません。
特に中級者以上では、試合形式の練習が99%以上を占めます

理由としては、以下が考えられるでしょう。

  • 送り札をはじめ、相手との駆け引きが重要な競技で、対人形式以外での練習が難しい
  • 暗記、体の動かし方、音の聞き分けなどの基礎的な練習も、対人形式の練習の中でできる

そのため、とにかく人と試合をしまくるのがオススメの練習方法となります。

これだけは絶対にやるべき「払い練」

試合形式の練習が基本ではありますが、強くなるなら「払い練」だけは別途時間を設けてやった方がよいでしょう。

払い練は、試合と同じように札を並べて、実際に体を動かして札を取る際の動きの確認と動き方を覚えるものです。
野球のバッティングと同じです。

決まり字でタイミングを合わせるリズムをつかみたい場合は、読みを流してもよいでしょう。(この場合でも、読まれた札が何かは無視して、札を払う練習を。)

川瀬部長
川瀬部長

動き方を体にたたき込めれば、やり方は自由です

払い練が重要な理由は、思った通りに無駄な動きなく体をスムーズに動かすのは非常に難しいからです。
簡単に身に付くものではないので、日頃からコツコツ体に染み込ませていく必要があります。

超A級選手になれば、ほとんど不要ですが、それでも要所で払い練は重宝します。

川瀬部長
川瀬部長

名人になっても調整で払い練をすることがあります

払い練を行う際は、以下のポイントに気をつけるとよいでしょう。

払い練のポイント
  • 構えの段階で左右に偏らないように気をつける(何が読まれるか分からない状態で構える)
  • 札押しではなく、ターゲットにした札を直接触る
  • ターゲットにした札まで直線の軌道で手を動かす
  • 札には指先だけ触れる
  • 手を振り抜く(札際で減速しないようにする)
  • 全身を使う
  • 実際の試合で使う動きを練習する(手の出し方、加速、戻り手、渡り手など)

くわしくはこちらの動画をご覧ください。

その他の練習方法

その他の練習方法
  1. 🔰 札流し(札落とし)
  2. 🔰 暗記練
  3. 一人取り
  4. 勝ち方の研究
  5. 聞き分け練習
  6. 基礎体力づくり
  7. イメージトレーニング

❶🔰 札流し(札落とし)

暗記を効率的に行うために、初心者には欠かせない練習です。

札を見た瞬間にはその札が何か認識して覚えて、次の札に目を移せる状態を目指しましょう。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

❷🔰 暗記練

15分の暗記時間で50枚の札の場所をしっかり覚えるための練習です。

🔰 暗記練のやり方

①まず、通常の試合と同様に、15分間暗記します。

②15分経過したら、すべての札を裏返します。

③裏返しになっている札が何か当てながら、順番に表にしていきます。

④当てられなかった札は覚え直して裏返しにします。

⑤すべての札が表になるまで③④を繰り返します。

中級者以上でも、何試合かした後にこの暗記練をする、もしくは、暗記練をした後に通常の試合形式の練習をすると、連戦の暗記の練習になります。

自分では暗記できているつもりでも、いざやってみると全然できない場合もあります。

初心者で伸び悩んでいる方はぜひやってみてください。

一人取り

一人取りは、試合形式で一人でやる練習です。

試合相手が座っていないだけで、普通の試合と同じように札を並べて札を取ります。

取った取られたの判定、相手陣の札の配置、送り札をすべて自分で決めて試合を進めます。(送りを行わず、ただ札を取るだけの練習をするやり方もあります。)

B男
B男

相手がいたらやる必要ないよね?

一人取りは練習相手がいない時に行う練習と思われがちですが、実は強くなるために重要な練習方法でもあります。

ほとんど一人取りで練習していたという永世クイーンもいるほどです。

対人の練習と比較した際の一人取りのメリットは以下の通りです。

一人取りのメリット
  • 相手に札が取られないので、正確に自分の札を取る力を知ることができる
  • 取りのスピード・タイミングが相手に影響されず、自分でコントロールできるようになる
  • 練習したい状況を意図的に作ることができる

❹ 勝ち方の研究

練習とは少し違うかもしれませんが、試合の外でどうやって勝つか考えることも重要ですので、ここで紹介します。

研究内容の例
  • どんな定位置にすれば、自分が取りやすく、相手が取りにくいか
  • どの札を重点的に暗記して取りにいくか
  • 送り札の優先順位はどうするか
  • どんなスタイルの選手が多いか、そのスタイルの弱点は何か
  • 自分が得意なこと、苦手なことは何か

このように、試合の外で考えることはたくさんあります。

Karuta Club では、強くなるための5つの力のうちの一つとして④勝ち方を考える力を整理しており、強くなるうえでとても大切な内容です。

ただ、④勝ち方を考える力を伸ばすには、練習するより、様々な選手の勝ち方・考え方を知る、シチュエーション別でどうするか考える、自分の強み弱みを分析することが重要です。

最初は難しいかもしれませんが、いろいろな人の勝ち方・考え方を聞きながら、自分なりの勝ち方を探しましょう。

あいちゃん
あいちゃん

周りに勝ち方・考え方を聞ける人がいません…

もし、周りに勝ち方・考え方を聞ける人達がいない場合は、オンライン部活動「Karuta Club Room」がオススメ

初心者〜A級選手まで様々な選手が集まってきており、いろいろな勝ち方・考え方を聞くことができます。

川瀬部長
川瀬部長

強み弱みの分析もお手伝いできると思います

Karuta Club Room について知る

❺ 聞き分け練習

聞き分け練習は、読みを集中して聞く練習です。

決まり字を判断できるギリギリの音について、集中して読みを何度も聞くことで捉えられるようにします

試合中は、どうしても暗記に時間を割く必要があるので、そこまで集中して音を聞くことができません。
そのため、試合の外で時間を設けることをオススメします。

読みはいろいろな読手、できれば人の読みで練習するとよいですが、以下のような「読み上げアプリ」を使うことで手軽に練習することができます。

❻ 基礎体力づくり

競技かるたはスポーツです。そのため、体を動かす力もとても重要です。

昇級するには、1日に3〜7試合も行う大会で勝ち上がる必要があります。
そのため、一般的なランニング、水泳といった基礎体力作りを行うことがオススメです。

また、体の軸が安定していると、速く、正確に取ることができます。
そのため、体幹トレーニングもオススメです。

川瀬部長
川瀬部長

私はこちらの動画で体幹トレーニングを行っています

❼ イメージトレーニング

こちらも練習とは少し違うかもしれませんが、特に大会前に重要になるのでご紹介します。

自分がうまく札を取れている、勝ち進んでいる姿をイメージにすることで、自信を持って大会に臨むことができます。

脳はイメージと実際に起こっていることの区別がつきにくいため、札が取れる、勝てると錯覚していくようです。

心と向き合う力の一つとして、取り入れてみてください。

まとめ

今回は、競技かるたの練習方法について解説しました。

人と試合形式で練習するのが基本となりますが、払い練をはじめ、様々な練習を取り入れていくと強くなるスピードが上がるでしょう。

この記事がみなさんが強くなる助けとなれば嬉しいです♪

それでは、また次回の記事でお会いしましょう!