こんにちは!Karuta Club副部長のなっちゃんです。今日はかるたを始める5STEPの中の、STEP4についてお話します♪
「競技かるたを始めよう!」と思った方へ
- 札の払い方を説明します
- 札を払うポイントが分かります
目次
「払い手」とは

やっと札を払えるぞー!
競技かるたといえば、札を払い飛ばすスピード感!今回は、札を上手に払えるようになるためのポイントを解説します。一緒に「払い手」の練習をしていきましょう!

そもそも、「払い手」って何ですか?
…という方もいらっしゃると思うので、サクッと説明しますね。
とはいえ、実際の「払い手」をみてもらった方が早そうなので、まずはこちらをご覧ください。

おお〜速い!かっこいい!
これが「払い手」です。言葉で表すならば、「読まれた札を、勢いよく払い飛ばす取り方」。競技かるたでは、最も使用頻度の高い取り方(手の使い方)です。
「払い手」の使用頻度が高い理由

なんで「払い手」が一番使われるんですか?

かっこいいからだ!間違いないね!
確かにかっこいいのですが(笑)、「払い手」が多用されるのにはちゃんとした理由があるのです。
それは、ズバリ「速く取れるから」。これにつきます。
では、なんで「払い手」を使うと、札を速く取ることができるのでしょうか?
理由① 加速することができるから

確かに、普通に札に触るよりも、スピードに乗って取れるから早く取れそうですね!
はい、そうなのです。言わずもがな、競技かるたで勝つためには、読まれた札を、相手よりも速く取ることが肝心。
「あ、読まれた札はここだ!」と札の場所がわかったタイミングが相手と同じ場合、読まれた札に手が到達するスピードが速い方が有利なことは当然ですよね。
この「読まれた札に手が到達するスピードを速くする」ための取り方が「払い手」なのです。
普通に札を押さえるよりも、「払い手」は加速ができる分、速く札に触れます。
理由② 札に直接触らなくても、競技線の外に先に出せば、取りだから

何だその新ルール!初耳だぞ!

ちょっと待って、「競技線」って何?
みなさん落ち着いて!大丈夫、ちゃんと説明しますね。まずは、「競技線」についてから。
競技かるたには「自陣と相手陣が存在する」というのは、既にご存知の通り。札を自分と相手で半分こにして、自分の手持ちの札は、自陣に好きなように並べられましたね。
そのとき、自陣の範囲と相手陣の範囲を決めておかなかったら、どうなるでしょうか…?

僕なら、相手に自陣の札を取られないように、自陣を広くして相手から遠い位置に札を置きますね!

B男、ずるい!
ずるいですが、B男くんみたいなことをする人は出てきますね。そうした「ずる」が発生しないように、競技かるたでは、陣地の範囲をあらかじめ決めています。
それがこちら。そして、写真の赤い四角枠線を「競技線」と言います。


結構細かく決められているんですね
そうなのです。これから「払い手」の練習をしていきますが、その時は、このルールに従って札を並べたうえで払うようにしましょう!

この競技線の外に出せば、僕の取りになるってことですか?
その通り。しかもそれは、読まれた札に直接触っていなくても、競技線の外にその札を出せばOKなのです。もちろん、「相手より速く」ですよ。
極端な例ですが、これでもOKということ。

このルールなら、払い手を使った方が有利ですね!
はい。『ちはやふる』の「千早」もそうですが、実際の競技かるたトッププレイヤーが払い手を使う理由はこれです。
競技かるたで勝つためには、「払い手」の習得が欠かせない、ということなのです。
札の払い方
「払い手」の重要性がわかったところで、札の払い方を伝授しますね♪
札を払うまでの大まかな流れはこちらです。各ステップごとに詳しく解説します。
STEP1.札を並べる
先ほど見せたこちらの写真の通り、ルールに従って札を正しく並べてください。相手陣の分も並べてくださいね♪
ゆくゆく競技かるたが強くなるためには、札と手の距離感が大事になってきますので、札は正しく並べて払い手の練習をすることをおすすめします。
※「87cm=札16枚+1/2枚」として、札を使って計測する方もいますが、実際は若干87cmより短いようです。
STEP2.構える
正しい払い手は正しい構えから。さまざまな構え方がありますが、まずは基本的な構え方から始めましょう。
まず、足の指を立てて正座をします。そのうえで、少し足を広げます。目安は肩幅程度です。
利き手は握り拳を作って、手元の競技線ギリギリの位置に置きます。
利き手と反対の手は、体を支えられる位置に置きましょう。
STEP3.札を払う
ここまでできたら、思いっきり札を払ってみましょう!
まずは、見様見真似でOKです。こちらの見本動画を参考に、払ってみてください♪

どこを払えばいいですか?
好きなところを払ってOKですが、迷うようであれば、まずは敵陣の右下段(左利きの方は、敵陣の左下段)を払ってみましょう。
なぜなら、自分の手から一番遠い位置にあり、取るのが大変な場所だからです。遠い場所こそ、速く取れると有利です!
「払い手」のポイント

うーん、難しい!気をつけるポイントがあったら教えてください!
最初はお手本通りに払うのは難しいですよね。上手な払い手をするために、気をつけるべきポイントはこちらです。
- 腕は力まず、ムチのように使う
- 札に触れるのは指先だけ
- 狙った札まで直線距離で手を動かす
今はこの3つのポイントを抑えて払えていれば大丈夫です♪
まとめ
今回は「払い手」について説明しました。「払い手」ができると、ぐんと試合に有利になります。
「競技線」についてなど、ちょっと細かいルールの説明も挟んでしまいましたが、正しい並べ方・構えで、ポイントに気をつけながら「払い手」をしてみてくださいね♪

よーし、今日からは払い手で札を取ってみます!

ひい〜札を払いすぎて筋肉痛になりそうだ〜
あ、そうそう、札を払うときは、危ないものが置いてない、安全な広いところで行ってくださいね!
次回はいよいよ最後。STEP5「決まり字を覚える」です。大変そう…と思われる方も多いですが、覚え方のヒントをお伝えしますので、ご安心を♪詳しくは次の記事へどうぞ。

本格的に札を上手に払うためには、きちんと体の動かし方をマスターする必要があります。
そして、そのためにオススメなのが払い練です。
すでに「競技かるたが強くなりたい!」と感じている方は試してみてください。
以下の、動画で払い練のポイントを紹介しています。