こんにちは!Karuta Club副部長のなっちゃんです。
今回のテーマは、競技かるたで勝つための5つの力の中の「①札を覚える力」です。
初心者さん〜駆け出しの方に向けに、「100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)」を活用した暗記方法とメリット・デメリットを解説します。
競技かるた初心者さん向けに、
- 「100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)」を使って覚える暗記方法を伝授します
- 「100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)」を使って暗記するメリット・デメリットがわかります
- 暗記の基礎が身につきます
競技かるたの札配置の覚え方
競技かるたで勝つための基礎となる力が「札を覚える力」(暗記)です。
特に、競技かるた初心者の方は「暗記を制する者が試合を制する」と言っても過言ではないでしょう。
札の場所の暗記が大事なのはわかったけれど…
どうやって暗記すればいいの?
札配置の覚え方に悩まれる方は多いですよね。
そこで今回は、札を覚えるひとつのやり方として、「100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)《むすめふさほせ順》」を使って覚える方法を伝授します。
札配置は100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)で覚える方法《むすめふさほせ順》
「100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)」とは?
すでに決まり字を覚え始めている方は、「う」から始まる札や「は」から始まる札など、同じ音から始まる札に出会ったかと思います。
「100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)」とは、
- 「う」から始まる札は2枚で、「うか」と「うら」
- 「は」から始まる札は4枚で、「はなさ」「はなの」「はるす」「はるの」
…といったように、「同じ音から始まる札の総数と、その札が何であるのか」です。
この内訳は、ほとんどの有段者がマスターしています!
100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)で覚える方法
「100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)」を使って場にある札を覚える方法では、何も見ないで100枚の札を順番に思い出せるようにし、抜け漏れなく場にある札をチェックしていきます。
その順番として、「100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)」を採用するイメージです。例えば、
- 「む」は相手陣上段
- 「す」は場にない
- 「め」は自陣右下段
- ・・・
と覚えていくことで、100枚すべてについて、覚えられているかチェックできます。
また、後で詳しくは説明しますが、「100枚の音別枚数の内訳」と結びつけて覚えることが重要で、ただ場にある札を眺めて覚えるよりも効率的に暗記することができます。
100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)で覚えるメリット・デメリット
結論を言うと、初心者の方は「100枚の音別枚数の内訳」をマスターして、札配置の暗記に活用しましょう!
とはいえ、メリットがわからないとマスターする気にもならないと思いますので、メリットをお話しします。
合わせて、デメリット?にも触れますが、強くなりたい初心者の方は必ず「100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)」を覚えましょう。
メリット
- 札を速く取れる
- 暗記が定着しやすい
①札を速く取れる
なぜ、速く取れるのかを説明しますね。
競技かるたでは、札が読み進められるにつれて、決まり字が変化します。
そのため、決まり字をしっかり把握して、決まり字の変化にしっかり対応できなければ、札を速く取ることができません。
試合の終盤では、決まり字を正確に把握できているかどうかが、勝負の決め手になることもあります。
特に初心者さんはほど、それが顕著です。
決まり字を把握するために有効なのが、「100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)」なのです。
例えば、場に「うか」があったとしましょう。
そして今、「うら」が読まれました。
(「う」から始まる札は2枚しかないから、「うか」は「う」だけ聞けば取れるぞ!)
(「うか」!「うか」!ちゃんと覚えたから取れるはず!)
さて、「うか」が読まれた時、あいちゃんとB男くんではどちらが先に札を取れるでしょうか?
正解はあいちゃん。
「う」で反応して取れるあいちゃんと、「うか」で反応して取るB男くん。
1文字分、あいちゃんの方が早く動き出せます。
あいちゃんとB男くんの違いは、「う」の札が2枚あることを知っているかいないかです。
知っていれば速く取りに動けますし、知らなければ出遅れてしまうわけです。
そして、「う」札だけではなく、他の音の札についても、その音から始まる札が何枚あるのかを知っていれば、速く取ることができますね。
だから、「100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)」をマスターしておくことが大事なのです。
②暗記が定着しやすい
15分間の暗記時間に、ただひたすら場にある札だけを眺めていても、暗記は入りにくいです。
ですが、「100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)」と結びつけると、暗記がグッと定着しやすくなります。
つまり、今日の試合は、2枚ある「う」札のうち「うか」だけある…4枚ある「は」札は「はなさ」「はるす」「はるの」がある…みたいな感じですか?
その通り。
さらに、「は」札はこことここにある…といったように、仲間わけで札の場所をチェックできるとなおよいです。
場にある札を端っこから暗記していくだけでなく、「音」というつながりでチェックできると暗記が深まります。
そのために、「100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)」を知っておく必要があるのです。
デメリット
デメリットには触れますが、「100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)」を使った暗記方法に慣れてきたり、「100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)」の「活かし方」を工夫したりできれば改善できます。
初心者が「100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)」をマスターしておくこと自体は、とてもメリットであることを、最初に補足しておきます。
- お手つきにつながることもある
- 最初は暗記に時間がかかる
①お手つきにつながることもある
その場にない札も想起する(頭に思い浮かべる)必要があるため、かえって混乱してしまうことがあるかもしれません。
「む すはあって、めはない…」って頭の中で声に出して覚えたら、「め」でお手つきしちゃった!
B男くんのような経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)」を活用して覚える方法では、「〇〇はない…」というように、場にない札であっても一旦は頭の中に浮かび上がらせることになります。
つまり、触るとお手つきになる可能性がある札も、一度は思い出すことになるので、人によってはその記憶が邪魔をして、お手つきしてしまう場合があるかもしれません。
場にない札のチェックも大事ですが、場にない札は暗記濃度を弱める必要がありますね。
最初は難しいかもしれませんが、慣れれば大丈夫!
②最初は暗記に時間がかかる
先に説明したとおり、「100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)」で覚える方法は、場にない札も確認する作業が入ります。
そのため、場にある札だけをさらって暗記をする方法よりも頭の中に浮かび上がらせる札の枚数が増えるので、暗記に時間がかかります。
100枚の音別枚数の内訳を覚えてすぐのころは、15分の暗記時間では足りない方もいるかもしれません。
ですが、内訳を覚えきってしまえば、むしろ暗記が定着しやすくなります。
「100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)」を使った暗記は基本中の基本!
初心者の方は、まずは試してみましょう!
100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)
「100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)」をまとめました。
決まり字の覚え方を、すでに過去記事で紹介済の札については、札画像に該当の記事へのリンクを貼っています。
決まり字の覚え方を忘れてしまった方は、過去記事に戻って復習してみてくださいね♪
また、内訳を覚えやすくするための語呂合わせ(おまじない?呪文?)もご紹介していますので、参考にしてください。
1枚札
「むすめふさほせ」で覚えましょう。
これは有名ですね!
2枚札
「うつしもゆ」。
これも有名な呪文です。
3枚札
「いちひき」で覚えましょう。
「1 を 引く」です!
4枚札
「はやよか」。
「速い のは 良か〜」。
ちょっと訛っている呪文ですね(笑)
5枚札
「かちよせ」。
「勝ち を 引き寄せる」で覚えましょう!
6枚札
「ここれのぬひ」。
いよいよ意味不明な呪文になってきました…。
7枚札
「おほくもとぐ」で覚えましょう。
呪文というものは、意味不明なものです。
「がすたび」で覚えましょう。
「ガス旅」です!
8枚札
「にしにはつげが」。
意味不明な呪文でも、繰り返し言えば覚えられるものです。
16枚札
「はらきまりさしひけ」。
「あ」札は覚えるのに苦労する方が多いので、実は有名な呪文なんです!
おわりに
今回は、初心者さん〜駆け出しの方向けに、100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)《むすめふさほせ順》に札を暗記する方法・そのメリットをお伝えしました。
効果的に札を暗記する方法や工夫の仕方は他にもあります。
その他の方法については、改めて別記事にまとめますね。