【競技かるた|遊び方】小倉百人一首を使った遊び〜「ごっこ遊び」「坊主めくり」「いろてん」〜競技かるた導入におすすめ〜伝統文化継承

こんにちは。Karuta Clubのゆか先生です。
今回は、読み札(絵札)を使った遊びを3つご紹介します。

競技かるた」を始めるきっかけや伝統文化の継承にもなりますよ。
ぜひ遊んでみてくださいね♪

この記事の概要
  • 伝統文化「小倉百人一首」継承のお願い
  • 読み札を使った遊び「ごっこ遊び」「坊主めくり」「いろてん」の遊び方を紹介します
注意事項

ここでお伝えする内容は、あくまでも、長年かるたを教えている「かるた教室の一講師」としての経験・考えにすぎません。もちろん、指導者によって考え方や指導方針が異なりますし、教え方に正解はございません。また、教える個々人に合わせて、指導は変えていくものです。万人に通用しない部分もあるかもしれませんが、ご了承くださいませ。

はじめに〜日本文化「小倉百人一首」継承のお願い

みなさんが「競技かるた」を始めたきっかけは何ですか?
「ちはやふる」の漫画、アニメ、映画に刺激を受けてという方がほとんどでしょうか?

物心ついた時から、わたしの家には「小倉百人一首」の札がありました。
聞くところによると、わたしの祖母が「競技かるた」好きで、家族でよく遊んでいたそうです。

戦争が始まってそれどころではなくなり、伝統文化の継承も途絶えるところでした。
やがて終戦をむかえ、バラバラになってなくなった札をあちらこちらから100枚かき集め、再び楽しむことができるようになりました。

私が父から教わった遊びは「競技かるた」ではありませんでした。
その遊びは、「坊主めくり」と「いろてん」。

坊主めくり」は有名ですが、「いろてん」を知っている方はいますか?
なかなか聞いたことがないのではないでしょうか。

このままだと「いろてん」という遊びがこの世からなくなってしまうという思いから、お願いに至ったわけです。

競技かるた」を始める時も、札に慣れさせて抵抗感をなくすことができますよ。

読み札を使った遊び3つ

読み札を使った遊び方を3つご紹介します。

読み札を使った3つの遊び
  1. 「ごっこ遊び」
  2. 「坊主めくり」
  3. 「いろてん」

①「ごっこ遊び」

いちばん最初に「小倉百人一首」に触れるなら、「ごっこ遊び」がおすすめ。
百人一首を使ったおままごとです。

上の写真は、家の間取りを表現しています。
絵札を人形に見立てています。

B男
B男

僕もポケモンカードで道を作って遊ぶよ♪

あいちゃん
あいちゃん

鬼滅の刃ごっこすると楽しそう!

和室の畳を表現するには、「小倉百人一首」の札が最適!
私もよく兄といっしょに、家族を作って遊びました。

B男
B男

でも昔の人だからでしょ?

いいえ、リカちゃん人形もレゴもありましたよ💦
私が「競技かるた」を始めるきっかけになったことは間違いないです。

競技かるたへの応用

競技かるた」は、決まり字を覚た次のステップとして、100枚の音別枚数の内訳を覚えなければなりません。 
その助けになるのが「ごっこ遊び」です。

1枚札 むすめふさほせ

2枚札 うつしもゆ

3枚札 いちひき

4枚札 はやよか

5枚札 み

6枚札 

7枚札 わお

8枚札 な

16枚札 あ

例えば、上の写真の4人家族がいる部屋は、16枚の畳(札)で構成されています。
なので「あ札の間」と名付けます。

8枚の部屋は「な札の間6枚の部屋は「た札の間」といった具合です。
自然に、なんとなく遊びながら覚えてしまいますよ。

▶︎「た札6枚」の覚え方はこちら

②「坊主めくり」

2番目におすすめなのが「坊主めくり」。
わかりやすいルールなので、海外の方とも盛り上がります。

実は、地域によってルールが違います。
今回はわたしが教わったルールをご紹介しますね。

坊主めくりの遊び方
数人でイラストのように座り、読み札(絵札)を裏返して山札を複数作る
じゃんけんで勝った人から、時計回りに好きな山札から1枚めくる
めくった札が「坊主」でなければそのままもらう
「坊主」ならもらった札を全部前に差し出す
順番に繰り返していき、「姫」が出たら前に差し出してある札を全部もらうことができる

※前に差し出している札がなければその「姫」だけもらう

STEP2〜4を札がなくなるまで繰り返す
ゆか先生
ゆか先生

最後にたくさん札をもらえた人が勝ちです♪

川瀬部長
川瀬部長

ちなみに、ぼくがかるたを始めたきっかけは「坊主めくり」です!

ひと工夫読んでみた「坊主めくり」

」が出たら読んでからもらう、「坊主」が出たら読んでから出す…など、ルールを付けると読む練習ができますよ。

ゆか先生
ゆか先生

実際にわたしのかるた教室で「姫」が出たら読む読んでみた「坊主めくり」で遊んでみました♪

③「いろてん」

いちばん継承してほしい遊びが「いろてん」です。
おもしろいので、ぜひ遊んでみて、誰かに伝えてくださいね♪

絵札(読み札)を使います。
だいたい9種類に分かれるので、まずは頭の形で札の種類を覚えましょう。

絵札の種類
いろてんの遊び方
ゆか先生
ゆか先生

まずは動画をご覧ください♪
イメージがつくと思います。
百人一首版UNOみたいな感じです。

2人以上で輪になり座り、絵札(読み札)を裏返して混ぜて1人7枚配る
手持ちの7枚は見せないように持つ
残りは山札として中央に裏返して置く
山札から1枚めくり山札の横に絵が見えるように置く

※ここまでが準備です

じゃんけんで勝った人から時計回りの順番とする
山札の横の絵が「殿札」だった場合
1番目の人は手札から「殿札」を出し「殿なれば」と言いながら
山札の横の「殿札」の上に乗せる
1番目の人は次は好きな札を手札から選べます
「姫」を選んだとすると「姫どうじゃ」と言って山札の横の絵札の上に乗せる

2番目の人は「姫」が手札にあれば「姫なれば」と言って出し
好きな札「たこ どうじゃ」と出す。
前の人が出した絵札「姫」が手札に無かったら
山札から1枚取り「姫」が出たらすぐ「姫なれば」と出すことができる
「姫」がでなければそのまま手札に加える
次の人の番となる

※出したい札がなくて困った時に御簾(みす)のオールマイティー札が何にでも変身できる

STEP3〜4を、下記のように繰り返す
「姫なれば」「たこどうじゃ
→「たこなれば」「くつどうじゃ
→「くつなれば」「まめどうじゃ
→「まめなれば」「矢おいどうじゃ
ゆか先生
ゆか先生

最初に手札がなくなった人が勝ちです♪
あとは手持ち枚数が少ない順です。

B男
B男

言葉の言い回しがおもしろい!

あいちゃん
あいちゃん

「●●なれば」「●●どうじゃ」千鳥のノブさん大悟さんみたい!

注意事項

ここでお伝えするルールは、正式ではないかもしれません。不適切な表現もありますが、私が受け継いだそのままをお伝えします。ご了承くださいませ。

おわりに

今回は、「小倉百人一首」の読み札(絵札)を使った3つの遊び、「ごっこ遊び」「坊主めくり」「いろてん」をご紹介しました。

「自分がお父さん・お母さんになった時、お正月ぐらいは遊んで子供に伝えてね。」 

…と、かるた教室の子どもたちにもお願いしています。
みなさんも遊び伝えてくださいね。

「いろてん」を知っているという方は、ぜひ教えてください♪