こんにちは。Karuta Clubのゆか先生です。
競技かるた名人位になり夢を叶えた川瀬部長の経験をお伝えする記事の第三弾。
かるた会入会後の幼児期のことをつらつらとお伝えします。
他の習い事にも置き換えて読んでいただけるはずです。
夢に向かって頑張っている方・子どもが習い事をしている保護者の方向けの記事です。
- 子どもが名人位までたどり着けた理由が少しわかります
- やめそうになった時どう対処したかわかります。
名人になれた理由〜かるた会入会・幼児期編〜
第一弾記事でご紹介した理由の他にあげるとしたら、この2つでしょう。
今回は、この2つに焦点を当ててみます。
- かるた会に入会したから
- 頑張りは認めてもらえると思えたから
1. かるた会に入会したから
「一緒にかるたをしませんか」の掲示板を見て見学に行った先が、愛知県かるた協会の練習場でした。
みなさんのご推察のとおり、異様な雰囲気で競技かるたをしていました。
私も将義も競技かるたは「はじめまして」状態。
かるた会への入会は、競技かるたに出会う意味でも、名人になるために欠かせなかったできごとです。
最初に教えていただいた遊び方は、下の記事で触れています。
気になる方はご覧ください。
2.頑張りは認めてもらえると思えたから
将義が初めて出場した全日本かるた協会主催の大会は、全国かるた桑名大会。
1回戦目に6年生(優勝者)と当たってしまい、負けてしまいました。
しかし、試合を見ていた三重県かるた協会(桑名若菜会)の会長さんが一言。
「幼稚園やろ?うまかったな~。うちの子(若菜会の6年生)が負けるかと思ったわ。」
褒めてくださり、敢闘賞をいただきました。
これには将義も大喜び!
「負けても泣かないで最後まで頑張れば認めてもらえる」
そう思えたのだと思います。
この時だけでなく、いつもあたたかい言葉をかけていただき、親子ともども頑張る原動力になっていました。
かるたをやめそうになった時〜かるた会入会・幼児期編〜
入会後すぐに試練は訪れました。
愛知県かるた協会には2人の小学生が練習をしていました。
まだ覚え立てとはいえ小学生。
幼稚園児の将義は負けてしまいます。
案の定、
「負けるからやりたくない」
…とべそをかき出したのです。
一緒に遊んでいたおばあちゃんに「取っちゃダメ!」というくらいの子。※
人に取られて楽しいわけがありません。
その時、
「やりたくないならやらなくていい!」
とやめさせていたら、今はなかったかもしれません。
本人が「やりたくない」と言い出した時に気をつけること【2選】
過去記事でお伝えしたこととは別に、気をつけるポイントを2つご紹介します。
これもわかっているのですが、特に我が子となると、実際難しいですよね。
- 共感
- 正論は言わない
①共感
「やりたくない」と言っている気持ちに寄りそうことが大事。
以下のようなセリフを口にして、怒っていませんか?
「なんで…」
「どうして…」
「また…」
「いつも…」
よく言われるけど、聞きたくない!って思っちゃう
代わりに、以下のようなセリフを口にしてみましょう。
「負けるの嫌だよね」
「悔しいんだよね」
わかってくれた!って安心するね
まずは共感して気持ちを受け止めてあげることが大切です
②正論は言わない
例えば以下のようなセリフ。
ついつい口にしていませんか?
「相手は小学生なんだから負けるに決まってるでしょう。泣かないの!」
「泣いてるから勝てないんでしょ!」
「やりたくないならやめなさい!」
言いそうだわ…
安心してください。
私も今は先生面していますが、いつも正論をぶつけていましたよ。
「学校に行きたくない!」
「宿題やりたくない!」
「勉強したくない!」
そう言う我が子を、親は必ず正論を突きつけて説得しようとしてしまうんですよね。
でも、正論を言うのは逆効果なのです。
本人が「やりたくない」と言い出した時の対処法
第二弾でご紹介した内容とは別の対処法をご紹介します。
私と愛知県かるた協会は、以下の2つで対処しました。
- 札を取るのを手伝った
- やりたくなる方法を考えた
①札を取るのを手伝った
「負けるからやりたくない」
…とべそをかき出した試合中。
「お母さん手伝って」
…と将義が言ったので、すぐに助っ人に入りました。
真剣勝負の大人に混じっての練習場ですから、邪魔にならないようにしようと思っての判断でした。
小学生の子も受け入れてくれて、おかげさまで自然と共感し寄りそった形になれました。
しばらくは、負けそうになるとお母さんが手伝うというスタンスで続けました。
②やりたくなる方法を考えた
しかし、①の対処法には弊害がありました。
いつまでたっても「お母さん手伝って」がおさまらなかったのです!
時はすでに入会から半年ほどが経過。
「このままではよくないのでは…?」
どうしたら泣かずに1人で最後までやりきれるのかを考えた結果、以下の作戦を試しました。
【作戦1】なりきりスーパーマリオ
将義(5歳)はファミコンのスーパーマリオが大好きでした。
「札はマリオのコインと同じだよ」(ピコン♬ピコン♬)
「でも、お母さんが取ったらマリオが取ったことにならないからね」
とのせてみました。
するとのりのりで、
「お母さん取っちゃダメ!」
とすんなり独り立ち。
試合後に何枚取ったか数えて、
「コイン10枚ゲット!」
…と最後の1枚まで頑張れるようになりました。
【作戦2】目標設定
かるたが上手になれば勝てるようになり、泣かなくなるのでは?と考えました。
そこで、まずは参加できそうな大会をさがし、「一人で最後まで泣かないで取る」という目標を設定。
目標を設定したおかげで、続けることができました。
【作戦3】特別ルール
かるた会の方々もいろいろと考え、下記のような特別ルールを設けてくださいました。
- 5枚取ったら勝ち
- 大人1人VS子ども3人
あの頃はご迷惑をおかけしました…
みなさんのおかげで続けることができました
母親としての反省
川瀬部長が小さい頃は、いつも優勝していたわけではありません。
大人相手の大会では5年生までは我慢の連続でした。
しかし、将義の弟の脳裏には、兄が5年生でⅮ・C級優勝、6年生B級優勝…と連続勝利が続いた頃が鮮明に焼きついていました。
「お兄ちゃんは優勝が当たり前」
…と思うようになってしまったようです。
弟からは、
「2位も3位もほめてもらえず、叱られた」
と言われます。
そんなつもりはなかったのですが、そう感じさせてしまったのですからダメ親です。
きょうだいは比較しないようにと思っているのに、本人たちが比べてしまう。
自分が考えている以上に気をつけなければいけない…と改めて感じました。
みなさんはこうならないようにきょうだいの気持ちにも共感してあげてください。
特に負けた時のフォローは難しい…反省会していた自分に反省です。
何も言う必要はない。
傾聴です♪
泣きべそまー君のイメージがついてしまいましたが、名誉挽回!
入会初回に「かささぎの~♪」が読まれた時、敵陣の「かく」に手が伸びてサッとよけたのです!
これには驚かれて、
「岐阜県協に同じ苗字の名人がいるんですよ。
ひょっとしたら化けるかもしれませんね。」
と会長。
化けましたね♪
おわりに
今回は、子どもが「やりたくない」と言い出した時に気をつけるポイント・対処法をお伝えしました。
似たような場面は日常茶飯事ですよね。その状況に置き換えて参考にしていただけたら嬉しいです。
次回は、川瀬部長(小学生編)次から次へと悩みは押し寄せてきます。
乞うご期待。