どうも!Karuta Club部長の川瀬です。
今回は、競技かるたで勝つための5つの力のうち「①札を覚える力」、いわゆる「暗記」について説明します。
競技かるたでは、札を覚える力(暗記)が最も基礎となる力です。
特に初心者では、札を覚える力に優れた人が勝ちます。それほど実力に直結します。
本記事では、覚える内容、目標の目安、実際に暗記をする時に役立つ記事について紹介していきます。
「競技かるたが強くなりたい!」と思った方が
- 何を覚えればよいのかわかります
- 札を覚える力を高める際のステップがわかります
- 札を覚える力を高めるための記事がまとまっています。
札を覚える力とは?
最初に、簡単に「札を覚える力」について説明しておきます。
札を覚える力は、「札を速く取るために、札の置かれている場所と決まり字の状態を覚える力」のことです。
- どの札が
- どこに置かれていて
- どこまで聞けばその札を取れるのか
をしっかり覚えていれば、理想的な速さで札を取る準備ができていると言えます。
例えば、下図では、「あきの」の札が自陣左下段の端に置かれていて、「あき」まで聞けば取れると覚えている必要があります。※
※「あきか」の札はすでに読まれていると仮定します
これを、全ての札に対してできれば、高段位を目指せます。
札を覚える力は、慣れや訓練による部分が大きいので、競技かるたを楽しみながら、少しずつできるようになっていきましょう!
【初心者〜駆け出し】札を覚える力を高めるステップ〜まずはこれから
強くなるコツは、遠くの理想的な目標をぼんやり眺めながら、今の自分でも手が届きそうな身近な目標に向かって一歩ずつ進むことが重要です。
以下に、札を覚える力を伸ばす最初のステップをお示しします。
自分がどこまでできているか確認して、次のステップができるように意識して練習してみるとよいでしょう。
STEP.1〜3 札を覚える力の基礎
STEP.1〜3は、競技かるたで強くなるための大前提と言えます。
すでに身につけている方も多いかと思いますので、この記事では割愛します。
まだ身につけていない方は、別の記事で解説していますので、そちらをご参照ください。
STEP.4 場所ではなく、札の取り方のイメージを覚えている
本記事で最も重要なポイントです。札は、場所(配置)ではなく、札の取り方のイメージを覚えましょう。
「音が聞こえて、体が動いて、札まで手が伸びて、札を取る」の一連の流れを具体的なイメージとして覚えます。
理由は、競技かるたは、札の場所をいくら正確に覚えていたとしても、とっさに体が動かなければ相手に先に札を取られてしまうからです。暗記科目のテストや時間無制限のクイズとは違います。
最初は、「あきの」と聞いたら、相手陣の右側にある札を全部ぶっとばす、くらいざっくりなイメージでも構いません※。札をキレイに取る技術は、強くなるうえで非常に重要ですが、いきなりできるようになるのは難しいからです。
※所属会によっては取り方が汚いと怒られてしまうかもしれません…
また、イメージで札を覚えるためには、札を取ったという成功体験が重要になってきます。
試合の中でうまく取れた経験そのものが、札の取り方のイメージを具体化し、より暗記が強く入るようにします。
なので、とにかく札を取る経験をたくさん積み、たくさんのイメージを蓄積しましょう。
キレイに取るのは、後から正確なイメージでアップデートに取り組んでいけば大丈夫です。
イメージはざっくりしたものから、段々とレベルアップしていきましょう
STEP.5 移動した札、決まり字の変化を覚え直せる
最初の15分でしっかりと札を覚えることも重要ですが、試合中に移動した札、決まり字が変化した札を覚え直すことも重要です。
一度覚えた札をキレイさっぱり忘れることは難しいですので、STEP.4のイメージを、より強固な新しいイメージで上書きしていきましょう。
その際の基本的なポイントは以下の通りです。
- 札が移動した直後、決まり字が変化した直後にその札をしっかり確認する
- 数枚の札が読まれる間は、継続して確認し続ける
移動した札は必ず一度は狙うという人もいます。それくらい直後に確認し直すことが大事です。
また、札が読まれた際に、決まり字が変化しなくとも、読まれた札と同じ音で始まる場にある札を必ず確認するクセをつけることで、その「暗記した」という記憶が、後から決まり字の変化を確認するための記憶の扉になります。
超絶テクニックとかはありません。淡々と頑張りましょう。
【目標】すべての札の位置と決まり字が正確にわかる
ここまで読んでいただいた方の中には、「すべての札の位置と決まり字が正確にわかるとかムリ」と思った方も多いかもしれません。
安心してください。常にはムリです。
1枚の札が読まれる度に5分10分と待ってくれればできると思いますが、覚え直すまで試合の進行が止まってくれることはありません。なので、どうしても覚え直しきれない局面が出てきてしまいます。
ですが、常にすべての札の位置と決まり字を正確に覚えようと、取り組み続けることが重要です。
なぜなら、自分で「これ以上ムリ」と限界を作ってしまうと、それ以上の札を覚えられるようにならないからです。
札を覚える力を高めるうえで最も重要なのは、練習・訓練です。
やればやっただけ覚えられるようになっていきますし、サボればサボっただけ覚えられなくなっていきます。
貪欲にすべての札を覚える意識で練習していきましょう。
練習していなくて最も衰えるのは、札を覚える力かもしれません
まずは、15分の暗記時間の直後にすべての札を正確に覚えている状態を目指すとよいでしょう。
暗記時間終了後に50枚すべての札を裏返しにして、1枚ずつ正しい札を当てられるか確認します。
それにより、自分がどれだけ正確に覚える力がついているかチェックできます。
もちろん、50枚を完璧に当てられたからといって、札を取るイメージとして覚えていないと実際には取れないのですが、一つの目安としてオススメです。
これができないと、札直で(出札に直接触って)キレイに取ることは難しいでしょう。
【実践①】15分の暗記時間の使い方《試合開始前》
試合開始前の15分の暗記時間の使い方の詳細については、以下の記事にまとめました。
私のやり方も紹介していますので参考にしてみてください。
【実践②】試合中の暗記の仕方(時間の使い方)
競技かるたの試合中の暗記の仕方(試合中の時間の使い方)の詳細については、以下の記事にまとめています。
試合開始前の15分の暗記時間で覚えた内容は、時間の経過とともにどんどん忘れていきます。
また、読まれた札により決まり字の長さが変わったり、送り札によって札の配置が変わったりと、常に暗記をアップデートし続けなければなりません。
具体的な暗記の方法を5ステップでまとめています。
【実践③】暗記力を高める4つのポイント
試合開始前の15分の暗記、試合中の暗記の仕方を一通り身につけたら、暗記力(札を覚える力)を高めていきましょう。
そのときに押さえておくべき4つのポイントをいかにまとめています。
一部、具体的な覚え方もご紹介しています。ぜひ、参考にしてみてください。
まとめ
今回は、競技かるたで勝つための5つの力のうち「①札を覚える力」の高め方について解説しました。
札を覚える力(暗記力)は競技かるたが強くなる上で、最も基本となる力です。
この記事が、皆さんが強くなる手助けになればとても嬉しいです。
札を覚える力を高めるシリーズ