こんにちは。Karuta Clubのゆか先生です。
いよいよ決まり字の飽きない教え方シリーズも最終回ですね。
今回の記事でも、前々回、前回に引き続き、「100枚覚えた後に達成すべき目標」と達成に向けた練習のポイントをお伝えしていきます。
今一人前のかるた選手に向けて、ラストスパートです💪
競技かるた初心者さん(100枚覚えた方)に
- 100枚覚えた後に達成すべき目標がわかります
- 目標の達成に向けて、100枚を見ないで言えるようにするゲームを教えます
- 100枚で札流し対決ラスボスに挑戦します
- 卒業後のお勧め記事を紹介します
100枚覚えた後に達成すべき目標
前回の記事では、100枚覚えた後に達成すべき4つの目標をご紹介しました。
- 100枚の仲間わけがわかるようになる
- 札流し(札落とし)2分以内をめざす
- すべての札の定位置を決める
- 100枚の札を見ないで言えるようにする
今回は、このうちの「④100枚の札を見ないで言えるようにする」についてご紹介してきます。
この目標は特に大事です!上達の差が付くのは、ここです!
④100枚の札を見ないで言えるようにする
100枚の札を見ないで言えるようにする3つの理由
今まで札を使って練習してきたけど…札を見ないでってどういうこと?
そうですよね。いつも札を見ながら練習していますので、戸惑うのも無理はありません。
しかし、札を見ないで100枚の決まり字を順番に暗唱することができると、競技かるたがとても上達します。
決まり字をすべて覚えたタイミングで取り組むにはうってつけの内容です。
なんで競技かるたがうまくなるの?
100枚の札を見ないで言えるようにするとよい理由は、大きく3つあります。順番に見ていきましょう。
- 暗記を完璧にするため
- 決まり字変化に対応するため
- 自陣の定位置を定着させるため
(理由①)暗記を完璧にするため
競技かるたは、最初に15分暗記時間が設けられています。
下の図の青色の人になって暗記してみましょう。(少ない枚数にしてあります)
始めは、「札を見ながら」暗記をします。
だいたい覚えたところで「札を見ないで」1枚札から16枚札まで自分で暗記テストするのです。
目をつぶって…む・す・め・ふ・さ・ほ 無い。
せ👉指させた‼
あわれ・あわじ…どっちかあったような?なかったような?
自分でテストして、指さしできない札は取れないってことですね♪
そうです。自分で暗記テストをするために「札を見ないで」言えるようにしましょう。
(理由②)決まり字変化に対応するため
競技かるたは、1枚読まれるたびに決まり字変化を更新しないと相手より速く取れません。
例えば、「こころあてに~♪」が読まれたら
「こころに」の札は、
「ここ」と決まり字変化を自分に言い聞かせます。
ついでに、「これ」「この」「こぬ」「こい」の場所を確認する。
空札の時は、その場に札はありません。目で見て確認することはできないのです。
もう「こ」で取れる!
など、自信を持って試合を運ぶには、「札を見ないで」言う必要があります。
(理由③)自陣の定位置を定着させるため
「札を見ないで」自陣の定位置を練習するのですか?
競技かるたの練習は、札を並べないとできない…そう思いますよね。
「札を見ないで」100枚言えるようになれば、札が無くても練習することができるのです。
目標③の「すべての札の定位置を決める」ができていますね。
頭の中に自陣の札を並べるってことですね!
「なつ」✋できた♪
手が勝手に動いた!
何も持たずにゴルフの素振りをしている人を見かけますね。
「札を見ないで」言えるようになると、どこでもイメージトレーニングができるのです。
《ゲームで定着》100枚の札を見ないで言えるようにする練習方法
100枚の札を見ないで言えるようにする理由がわかったところで、できるようにするための練習をしてみましょう。
楽しく取り組むためのゲームを2つご紹介しますね。
- 何が無いでしょうか?ゲーム
- 見ないで決まり字言えるかな?ゲーム
これぼくが考えたんだ!
実は、こどもたちのアイディアなのです。
2つのゲームを早速やってみましょう。
2つとも、準備として以前に遊んだ「仲間わけゲーム」をしてから行うとスムーズです。
(ゲーム①)何が無いでしょうか?ゲーム
残った札をBチームに見せて
「何が無いでしょうか?」と聞く
Bチームが答えられたらBチームに1ポイント入る
※動画定着遊び何が無いでしょうか?た札を入れる(Bチームが言えたバージョン)
Bチームは答えられたので1ポイントもらえる
残った札をAチームに見せて
「何が無いでしょうか?」と聞く
Aチームが答えられなかったらBチームに1ポイント入る
※動画定着遊び何が無いでしょうか?あ札失敗を入れる(Aチーム言えなかった)
Aチームは、答えられなかったのでBチームは1ポイントもらえる
ポイントが高いチームの勝ちとする
ポイント同点の時は、ステップ2の余った束から数枚ぬき取り、何が無いか速く言えたチームを勝ちとしましょう
【参考動画】何が無いでしょうか?ゲーム(た札)
【参考動画】何が無いでしょうか?ゲーム(あ札)
【参考動画】何が無いでしょうか?ゲーム(4枚札)
【参考動画】何が無いでしょうか?ゲーム(な札)
個人戦・チーム戦・何人でもできます。
(ゲーム②)見ないで決まり字言えるかな?ゲーム
写真のように置いたら裏返す
Bチームは、見ないでその札を言う
Aチームは、Bチームが言った札を出していく
※動画定着遊び見ないで決まり字言えるかな?み札入れる(スタート)
言えたらBチームは1ポイントもらえる
言った札は表向きにして、元の場所へ戻す
言えなかったら裏向きにして、元の場所に戻す
Aチームは、見ないでその札を言う
Bチームは、Aチームが言った札を出していく
言えたらAチームは1ポイントもらえる
言った札は表向きにして、元の場所へ戻す
言えなかったら裏向きにして、元の場所に戻す
※動画定着遊び見ないで決まり字言えるかな?た札入れる(最後)
チーム戦にするといっしょに考えて楽しく覚えられるね♪
指導者さんは、どの子がどこまでわかっているか、個別に把握しておくことも必要ですね♪
このゲームが1人で言えるようになったら目標達成です👍
ここまでよく頑張りました。卒業 おめでとうございます🎉
これからも、暗記・決まり字変化・定位置の練習に活用してくださいね♪
最後に卒業記念として「札流し対決 ラスボス」に挑戦してね♪
【卒業試験】ラスボスに挑戦!《100枚で札流し対決》
せっかくですので、卒業にふさわしい試験として、札流し対決のラスボスを用意してみました。
とても強い相手ですが、ぜひ挑戦してみてください。
もちろん、勝てないからといって一人前のかるた選手になれないわけではありませんので安心してください。
いつかラスボスより早く札流しが言えるようになると、とても自信になると思いますので頑張ってみてくださいね。
今のみなさんには、ちょっと強すぎるかもしれません💦
それでは、覚悟はいいかな…
札100枚を用意してください。
下の動画の再生ボタンを押すと、対決スタートです!
勝てたら凄い‼
卒業した後は…
決まり字を覚えるところから今日まで、楽しく遊びながら目標を達成することができました。
基礎固めは、バッチリです。自信をもって送り出せます。
卒業と言っても、ここからが新たなステージの始まりですよ。
これまで伝えてきたことは、大事なことばかりなので、反復練習をして忘れないようにしましょう。
もし伸び悩んだ時は、どこでつまずいているのか振り返ってみることも大切です。
いつでも遊びに来てくださいね♪
もっと上手になるには…何をすれば…?
もっと強くなりたい方には必見!とりあえずこちらの記事がオススメです。
他にも、Karuta Clubでは、強くなるための練習の仕方、考え方をまとめた記事をたくさんまとめています。
ぜひ、参考にしてみてください。
まとめ
今回は、100枚覚えた後に達成すべき目標の4つ目をお伝えしました。
「札を見ないで」がポイントでしたね。
子どもたち考案の定着ゲームも紹介しました。 楽しい練習の参考になったなら幸いです。
今日で40日間の「競技かるた、小学生、決まり字の飽きない教え方」を修了します。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
皆さんの頑張りを、いつでも応援していますよ。