【競技かるた|小学生|38日目】100枚覚えた後に達成すべき目標《決まり字の飽きない教え方》100枚の仲間わけをゲームで覚えよう

こんにちは。Karuta Clubのゆか先生です。

ついに、前回の記事で100枚の決まり字をすべて覚えましたね!

「これであなたも立派なかるた選手」と言いたいところですが、一人前と呼ぶには達成しておいた方がよい目標があります。

今回は、その目標と、それを達成するための練習のポイントをお伝えしますね♪

この記事の概要

競技かるた初心者さん(100枚覚えた方)

  • 100枚覚えた後に達成すべき目標がわかります
  • 目標の達成に向けて、100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)を覚えるとよい理由がわかります
  • ゲームで楽しく100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)を定着させられます
注意事項

ここでお伝えする内容は、あくまでも、長年かるたを教えている「かるた教室の一講師」としての経験・考えにすぎません。もちろん、指導者によって考え方や指導方針が異なりますし、教え方に正解はございません。また、教える個々人に合わせて、指導は変えていくものです。万人に通用しない部分もあるかもしれませんが、ご了承くださいませ。

100枚覚えた後に達成すべき目標

ママ
ママ

100枚覚えたら次は何をすればいいのかしら…

わたしの教室では、決まり字を100枚覚えた後の目標をこのように伝えています。

100枚覚えた後に達成すべき4つの目標
  1. 100枚の仲間わけがわかるようになる
  2. 札流し(札落とし)2分以内をめざす
  3. すべての札の定位置を決める
  4. 100枚の札を見ないで言えるようにする
ゆか先生
ゆか先生

どれも1日で達成できるほど簡単なことではありません。

毎日コツコツが大切です。

今回は「①100枚の仲間わけがわかるようになる」についてみていきましょう。

※②③は次回39日目、④は40日目でお伝えします。

① 100枚の仲間わけがわかるようになる

100枚の仲間わけ」とは、

  • 」から始まる札は3枚で、「いに」「いまこ」「いまは
  • 」から始まる札は5枚で、「みかき」「みかの」「みち」「みよ」「みせ

…といったように、「音別枚数の内訳(同じ音から始まる札の総数と、その札が何であるのか)」のことです。

B男
B男

そういえば「か札は4枚」とか言っていたね

ママ
ママ

でも、どうして100枚の仲間わけがわかるようになる必要があるの?

競技かるたでは相手より速く札を取ることが勝ちにつながります。

そのためには、以下の3つをできるようにしなければなりません。

  • 暗記をしっかりする
  • 決まり字の変化に対応する
  • 自陣の定位置を定着させる

その助けとなるのが「100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)」というわけです。

仲間わけの詳細についてここで書いてしまうと、かなりのボリュームになってしまうのでここでは省略します。

下の記事に一覧でまとまっているので、ぜひ参考にしてください。

あいちゃん
あいちゃん

どうすれば100枚の仲間わけがわかるようになるの?

100枚覚えた人あるあるで、一度は「あ札の仲間」「な札の仲間」など札をわけた経験があるのではないでしょうか?

B男
B男

あるある!なんかやりたくなるよね

それでは次に、楽しく仲間わけできるようになるゲームを紹介します。

「100枚の仲間わけ」定着ゲーム
  1. 仲間わけゲーム
  2. いちひき3枚神経衰弱
  3. はやよかゲーム
  4. かるたババ抜き

仲間わけゲーム 《100枚の仲間わけを楽しく覚える❶》

ゆか先生
ゆか先生

これから4つのゲームを紹介していきます。

その基本形となる遊びがこの「仲間わけゲーム」です。

先に下の動画を見ると仲間わけをしている様子がわかります。

「仲間わけゲーム」のやり方
取り札100枚を用意する(1人1箱)

ポイント初めての時はチーム戦にしてもよいです

「スタート」の合図で札を箱から出し仲間わけを始める

あ・な・わ・お・た・こ・み・は・や・よ・か・い・ち・ひ・き・う・つ・し・も・ゆ・(むすめふさほせ)の仲間の札の束を作りましょう

ポイント人数が多い場合は、カンニングを防ぐために距離を取って座ります

仲間わけが早くできた人(チーム)は「できました」と言う
まだ終わっていない人(チーム)はそのまま待機する
一番にできた人(チーム)が正しく仲間わけできているか、みんなで確かめる
できていればその人(チーム)の勝ちとなる
正しくないと判断された瞬間にゲームは再開され、できるまで続ける

勝負がついたら、左から
あ16枚・な8枚・わお7枚・たこ6枚・み5枚・はやよか4枚・いちひき3枚・うつしもゆ2枚
むすめふさほせ7枚を並べる
補足

●100枚の仲間わけを覚える、定着させることが目的なので、ゲームが終わった後もみんなで再確認するとよい

●束を並べて目で見て、札の枚数を体感することが大切

●ゲームにはならないが1人でもできる

●タイムを計るのもおすすめ

あいちゃん
あいちゃん

「100枚の仲間わけ」なんとなくわかってきました

では、基本形の「100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)」が用意できたので、その札の束を利用してより深くわかるようになる練習をしましょう。

いちひき3枚神経衰弱 《100枚の仲間わけを楽しく覚える❷》

以前の記事で「うつしもゆ神経衰弱」を紹介したのを覚えていますか?

うつしもゆ以外の札でも、神経衰弱をアレンジして遊ぶと楽しく100枚の仲間わけをわかるように。

今回は、いちひきを使った神経衰弱「いちひき3枚神経衰弱」をご紹介します。

ゆか先生
ゆか先生

3枚そろえる必要があるので少し難しいですが、暗記の練習にもなります

「いちひき3枚神経衰弱」のやり方

このゲームは「仲間わけゲーム」の後に行うとよいです

い札3枚・ち札3枚・ひ札3枚・き札3枚 計12枚用意する
プレイヤーは丸く座り、中央に12枚の札をよく混ぜ、裏返してバラバラに置く
じゃんけんで勝った人から時計回りの順に札をめくっていく(どこをめくっても良い)
3枚の仲間がそろったら、めくった札をもらい、もう一度チャレンジできる
2枚めくった時点でそろわなければ、同じ場所で裏返して戻す

ポイント札をめくった時に、決まり字をはっきりと声に出しましょう。間違えて覚えていないか気が付く・定着させるためです。

札がなくなるまで繰り返し、一番多くもらえた人を勝ちとする

ゆか先生
ゆか先生

3枚札の定着ができたらレベルアップ!
3つ子(おおえ、おおけ、おおこ)も加えてみましょう

B男
B男

おもしろかった!3枚札が頭にしっかり入ったよ!

はやよかゲーム 《100枚の仲間わけを楽しく覚える❸》

は札・や札・よ札・か札のどれかを4枚をそろえる4人で遊ぶゲームです。

4枚そろったら中央のフィギュアを1つ取ります。

動画を見るとイメージがつきやすいと思います。

あいちゃん
あいちゃん

私は「よ札4枚」を集めるよ。応援してね♪

「はやよかゲーム」のやり方

このゲームは「仲間わけゲーム」の後に行うとよいです

4枚札(はやよか)4組16枚を用意する
つかみやすいもの(フィギュアなど)を3つ用意する

4人で丸くなり座り、札を裏返して混ぜ、4枚ずつ配り手札とする
フィギュア3つは中央へ置く

ポイント手札を人に見せないように注意です

「せーの」の合図で、手札から1枚裏返して右隣りの人の横に置く
左隣りに置かれた札を手札に加え、は札・や札・よ札・か札のいずれか4枚そろったかチェック

ポイントは札・や札・よ札・か札のいずれか4枚そろえると勝ちなので、いらない札を置くとよいです

誰かが、は札・や札・よ札・か札のいずれか4枚そろうまで繰り返し、そろった瞬間に中央のフィギュアを1つ取る
誰か1人がフィギュアを取ったら、残りの人はそろっていなくてもフィギュアを1つ取る
フィギュアを取れなかった人が負けとなる

ポイント4人以上いる場合は負けた人が交代するとよいです
ポイント配られた時点でそろっていたら、すぐに中央のフィギュアを取ってもよいです

補足

●「はやよか」の名のとおり、瞬発力がきたえられる

●楽しんで、は札・や札・よ札・か札の4枚を定着させることができる

●4人以上いたら、誰かの後ろから見ているだけでも定着練習になる

あいちゃん
あいちゃん

応援ありがとう!

4枚札「は札・や札・よ札・か札」が、好きにななったよ

やってみてね♪

かるたババ抜き 《100枚の仲間わけを楽しく覚える❹》

その名の通り、かるたを使ったババ抜きです。

友札(共札)だけでなく、仲間を定着させるにはぴったりの遊びです。

「かるたババ抜き」のやり方

このゲームは「仲間わけゲーム」の後に行うとよいです

あ札16枚・な札8枚・わ札7枚・た札6枚・こ札6枚・は札4枚・や札4枚・よ札4枚・か札4枚を用意する

トランプのババ抜きのように丸くなって座り、札をよく混ぜてすべて配る
配られた札を見て、同じ音の仲間がいたら2枚そろえ、表にして中央に出す
下の写真のように、同じ音から始まる札なら友札(共札)でなくてもよい

ポイント仲間わけが正しくできているかみんなで確認しましょう

手持ちの同じ音の仲間の札がなくなったところからスタート
じゃんけんで勝った人は下の写真のように右隣りの人の手札から見ないで1枚札を取る
取った札と同じ音で始まる札があれば、2枚そろえて中央に出す
取った札と同じ音で始まる札がなければ、そのまま左の人に取られるのを待つ



手札を1枚取られた人は、右隣りの人の手札から1枚取り、ステップ4を繰り返す
最初に手札がなくなった人から順に、1位2位となる
最後にババ札(この場合「わ」札のどれか)を手に残した人が負け
ゆか先生
ゆか先生

わ札が7枚で奇数であることに気づいた子は、早くから「ババわかった!」とドキドキしはじめますよ

補足

●100枚の仲間わけ(音別枚数の内訳)を覚えること、定着させることが目的なので、2枚そろえて出す時は必ずみんなで確認する

●偶数束プラス奇数束1束を加えれば、どの組み合わせでもできる(53枚くらいがちょうどよい)

●わからない子は見ながら教えてあげるとよい

あいちゃん
あいちゃん

遊んでいたら、仲間わけがわかるようになりました♪

まとめ

今回は「100枚覚えた後に達成すべき目標」4つと、その中の「①100枚の仲間わけがわかるようになる」ためのゲームを紹介しました。

すぐにできなくても大丈夫です。
楽しく遊んでいたら、気がついたらできるようになっていると思います。

次回(39日目)は、「札流し(札落とし)2分以内をめざす」「③すべての札の定位置を決める」について説明していきます。お楽しみに♪