いっしょに『決まり字百人一首』で遊ぼうよ!
ぼくでもできるかな?
ひらがなが読めれば誰でもすぐできるって!
かんたんルールでまずは体験してみましょう。
きっと気にいると思うわ。
ゲームの準備
まず、ゲームを遊ぶ前に、札の準備やアプリの準備をしましょう!
右下の四つ葉マークは、セットによって色が塗られている葉の枚数が異なります。
この塗られ方で4つのセットに分けましょう。
す・め・せ
うら/うか・つき/つく・しの/しら・もろ/もも・ゆら/ゆう
ひさ・ひとは/ひとも
ちは・ちぎりき/ちぎりお
たま・たち・たれ・たか・たき・たご
さ・む
よを・よも・よのなかは/よのなかよ
みせ・みち・みよ・みかき/みかの
おく・おぐ・おも・おと・おおえ/おおけ/おおこ
わび・わすら/わすれ・わがい/わがそ・わたのはらや/わたのはらこ
きり・きみがためは/きみがためお
はるす/はるの・はなの/はなさ
やえ・やす・やまが/やまざ
こい・こぬ・この・これ・こころあ/こころに
なつ・ながか/ながら・なげき/なげけ・なにし/なにわえ/なにわが
ふ・ほ
いに・いまこ/いまは
かさ・かく・かぜそ/かぜを
あい・あし・あけ・あさじ/あさぼらけあ/あさぼらけう・あきか/あきの・あまつ/あまの・あらざ/あらし・ありあ/ありま・あわじ/あわれ
💡まずは🍀セット①がおすすめ。🍀セット①以外は使わないので箱にしまいます。
使う札を裏返しにして重ね、お互いの間に置いたら、札を並べる前のご挨拶としてお互いに礼をしましょう。
競技かるたは礼儀を大切にしています。
💡余った札は箱にしまいます。
百人一首読み上げアプリ「Karuta Chant(カルタチャント)」をスマートフォンにインストールして、試合を開始しましょう。
遊び方は、”払い飛ばせる「決まり字百人一首」”を選んでください。
使うセットは「🍀セット①」を選択し、次に「スタート」を押せば百人一首の読み上げがスタートします。
これで準備完了です。百人一首の歌の読み上げが始まりますので読まれた札を取りましょう。
ちなみに、競技かるたの百人一首の読まれ方は、競技の特性にあわせた独特なものになっています。
そして、この“払い飛ばせる『決まり字百人一首』”でも競技かるたとまったく同じ読み方で遊びます。
独特なものっていわれると難しそう、、、
ポイントを押さえていけば簡単ですよ!
ぜんぜんわかんないよ
ごめんなさい、まとめるとこんな感じなんです。1つ1つ説明していきますね。
わからなかった人は、下の「+」ボタンを押してね。
早速、読まれ方の説明といきたいところですが、そもそも百人一首の上の句、下の句って知っていますか?
「五・七・五」が上の句、「七・七」が下の句だっけ?
その通りです。百人一首は「五・七・五/七・七」からなる和歌で、赤マーカーを引いたところを上の句、青マーカーを引いたところを下の句と言います。
例として、1首ご紹介するとこんな感じになっています。
あきのたの かりほのいほの とまをあらみ/わがころもでは つゆにぬれつつ
2
そして、通常の百人一首の取り札には下の句しか書かれていません。
じゃあ下の句が読まれるまで待たないと札が取れないってこと?
いいえ。実は競技かるたの読みでは、札を取る時に上の句しか読んでくれません。
じゃあ歌を全部おぼえてないと札が取れないの!?
安心してください。今回遊ぶ“払い飛ばせる『決まり字百人一首』”なら、上の句の一部(決まり字)が取り札に書いてあるので、歌を覚えていなくても札を取ることができます。
例えば、先ほどの歌なら「あきの」と上の句の最初の数文字が取り札の左下に赤い文字で書いてあります。
じゃあ初めてのぼくでもできそうだね!
でも、上の句の最初を聞き逃しちゃったら取れないよね?
そこも安心してください。実は、いつ読むかがわかるように、陸上の「よーいどん」のような合図があるんです!
そして、そこに下の句が使われているんです。
どういうこと…?
いま取った札の下の句を「よーいどん」の代わりに読み上げて、続けて次に取る札の上の句を読み上げます。
そして、この「下の句→上の句」のセットを繰り返し読んで遊びます。
実際に動画で読みを聞いた方がわかりやすいと思います。
なるほど、変な読み方だけど「よーいどん」があるのはいいね!
最初の1枚目の「よーいどん」はどうするの?
いい質問ですね!
実は、百人一首に入っていない「序歌」(じょか)とよばれる101枚目の歌を読んで、試合を始めます。
なにわずに さくやこのはな ふゆごもり/いまをはるべと さくやこのはな
この序歌だけは読み方が特殊で、上の句を1回、下の句を2回読みます。
これも実際に動画で読みを聞いた方がいいと思います。
遊んでいれば、すぐ慣れると思いますよ。
まとめると、”払い飛ばせる『決まり字百人一首』”(競技かるた)の読み方は、以下のようになっています。
念のため、アプリの動作に合わせて流れを再確認しておきましょう
読みが止まっている時間に、札を並べ直したりします。
遊び方 〜4ステップ〜
レベル別に遊び方を紹介します。レベルは4パターン用意しました!
レベル❶から順に遊ぶことで、無理なくレベルアップできます。
レベル❶ まずは取ってみる!【すぐに遊べるルール!】
もうまちきれないよ!
最低限のルールを覚えればすぐに遊べますよ。
- 初めての方におすすめ。最初に1回だけ遊ぼう
- 一番簡単なルールで、競技かるたの世界をまず体験!
- 1ゲーム15分ほど🕒
- 8枚 VS8枚(空札9枚)
読まれた歌の取り札を先にさわった人の方の取りになります。
※レベル2以降では取りのルールが複雑になりますので注意してください。
読まれた歌の札のことを「出札(でふだ)」と言います♪
ちなみに、場にない札が読まれることもあるので、間違って取らないように注意してください!
この場にない札のことを「空札(からぶだ)」 と言います♪
基本ルール②「札を取ったときにやること」
- 自陣の札を取った場合は、特に何もしません。
- 相手陣の札を取った場合は、自分の陣にある札を1枚相手に渡します。(これを「送る」と言います。)
- 取った札は裏返しにして、ななめ後ろに重ねて置いておきます。(これを「札を下げる」と言います。)
ちなみに、相手から渡された(送られた)札は、自陣の好きなところに置くことができます。
基本ルール③「勝敗の決め方」
- 自陣の札が先に0枚になった方の勝ち!
歌を読み進めていき、どちらかの陣の札が0枚になった時点で試合終了で、0枚になった方の陣の人の勝ちです
このとき、札を取った枚数は勝敗にはまったく関係ありません。
ゲーム終了後も、お互いに礼をしましょう。
レベル❷ 札を払い飛ばして取ってみよう!【楽しくあそべる公式ルール!】
レベル❶でゲームの流れがわかったところで、札を払い飛ばして取ってみましょう。
やった!僕はこれがやりたかったんだ!
- 札を払い飛ばして取ろう!
- ほとんどのルールはこれでOK!この遊び方でしばらく遊ぼう。
- 1ゲーム15分ほど🕒
- 8枚 VS8枚(空札9枚)
札を払い飛ばすと、どっちが先に札を取ったのかよくわからなくなってしまいますよね。
そのため、5つのルールを新しく教えます。
ゲームの進め方自体はレベル❶と同じですよ!
- 取りになる払い飛ばし方
- お手つき(ペナルティ)
- 正式な札の並べ方
- 札を取っていいのは片手だけ
- 歌が読まれる時の手の待ち方
追加ルール①「取りになる払い飛ばし方」
以下のどちらかを先にやった方の取りとなります。
- 出札を直接さわる
- 周りにある札を押して、出札を人の外に完全に出す
このとき、2つ目の取り方は、以下の3枚目の写真のように、読まれた札が陣の外に完全に出てはじめて取りとなるので注意してください。
じゃあ、相手に札を先に押されてても、札が完全に出る前に直接さわれば取りになるってこと?
その通りです!
追加ルール②「お手つき(ペナルティ)」
- 読まれた札と違う陣にある札をさわった場合、読まれた札と違う札を取ろうとしたとみなし、「お手つき」となる
- 相手が「お手つき」した場合、自陣にある札を1枚相手に送ることができる
ぜんぶ払い飛ばしていいわけじゃないんだね。
でも、読まれた札が同じ陣にあれば、どれを何回さわってもお手つきにならないんだよね!
その通りです。
だから、「あのあたりに読まれた札がある!」と思ったら、思いっきり払い飛ばしてみてください!
さわっていいのは「出札と同じ陣の札のみ」と覚えましょう!
ゲームの中で札を送るシーンは2つあります。
①相手陣の札を取った時と、②相手が「お手付き」した時です。
・ただし、相手陣の札を取ったときの送り(わたす)と、自分が「お手付き」をし他時の相手からの送り(もらう)が同時に起きた場合は札の送りあいはしません。
・ちなみに、相手陣の札を取ったときの送り(わたす)と、相手が「お手付き」したときの送り(わたす)が同時に起きた場合は、合わせて2枚の札を送る(わたす)ことができます。
この2枚の札を送ることを「ダブル(ダブ)」といいます。
なんか複雑になってきたね…
ちょっと難しいですよね?そこで、「送り札をどのような時に何枚渡す・もらうのか?」を【一覧表】にしましたので、わからなくなった時は、送り札の枚数を確認してみてください!
【送り札のケース別一覧表】
取りとお手付きが重なったときの送り札の枚数
追加ルール③「正式な札の並べ方」
- 相手の陣と自分の陣の間は畳目3マス分(≒ 約3㎝ ≒ 指3本分)
- 自陣の中の3段の間は、畳目1マス分(≒ 約1㎝ ≒ 指1本分)
- 横幅は87cm(≒札16.75枚)
札が陣の外に完全に出たことがわかるようにするためにも、ルール通りにキレイに並べましょう
💡87㎝は最初は分かりずらいので、メジャーなどを用意して長さを測りましょう。87cm測れる、競技かるた初心者用タオルを使うのもおすすめです。
💡それぞれの陣は横幅87㎝、縦幅は上段の札の一番上から下段の札の一番下までの範囲です。
ちなみに、それぞれの陣を区切る目に見えない線を「競技線」といいます。
追加ルール④「札を取っていいのは片手だけ」
- 札を取れるのは片手だけ
- 取ったことになるのは手首〜指先の部分だけ
札を取っていいのは片手だけなので、ゲームが始まる前にどっちの手で取るか決めてください。
両手を使っちゃダメなんだね…
間違えて反対の手で取っちゃったらどうなるの?
反則で相手が取ったことになります。
追加ルール⑤「歌が読まれる時の待ち方」
- 「上の句」が読まれるまで自陣の手前側の畳に手をつけて待つ
「下の句」が次の歌の「よーいどん」になるから下の句の間に準備をしましょう!
そして、上の句が読まれたら、すばやく陣の中に手を入れて札を取りましょう。
レベル❸ 札の場所を覚えて速く取ろう!【もっと詳しく知りたい!】
札を飛ばして沢山取れることがうれしい!もっとやりたいよ!
では次はもっと「速く取ること」にチャレンジしましょう!
- これでルールは完ぺき!このルールでとことん遊ぼう!
- 1ゲーム15分ほど🕒
- 8枚 VS8枚(空札9枚)
実は、払い飛ばせる『決まり字百人一首』(競技かるた)に慣れてくると読まれた札を探すことはしません。
自分も相手もどの札がどこに置かれているかは覚えていて、その上でどっちがより速く読まれた歌(音)に反応してを取れるか勝負します
音が聞こえた瞬間に札を取るスピード勝負こそ『かるたの醍醐味』なのでぜひ体感してください。
札の場所を覚えるためのルールを3つ追加しますね
6 札を置く場所を変える
7 暗記時間
追加ルール⑥「札を置く場所を変える」
- いつでも自陣の札を置く場所は自由に変えてよい
- ただし、必ず相手に場所を変えることを伝える
払い飛ばして、場所がわかんなくなった札は適当に並べてた…
これからは、札を置く場所がわからなくなってしまった時は、相手に「”ちは”の札、変えます」などと必ず伝えましょう。
追加ルール⑦「暗記時間」
- ゲームの準備で札を並べ終わってから、序歌を読み始めるまでに札の場所を覚える「暗記時間」がある
- 8 vs 8 で遊ぶときの暗記時間は1分
ちなみに、暗記時間中は、対戦相手の暗記を邪魔するのは禁止です。
暗記時間中は、陣の中に手を入れる、手を振るなどはしないようにしましょう。
念のため、ゲームの流れの中で暗記時間をとるタイミングを確認しておきましょう。
これで基本的なルールはOKです。何回もレベル❸で遊んで楽しみましょう。
使う札セットを変えて遊ぶのもオススメです。
レベル❹ 競技かるたの世界に近づこう!【いよいよ本格的に!】
そろそろレベル❸で遊ぶのに飽きてきたかしら?
楽しいから大丈夫!
でも、札の枚数を増やしたらどうなるか気になるね。
では、使う札を増やして遊んでみましょう!
- レベル③がスムーズに遊べる方、競技かるたが本格的にやりたい方にオススメ
- 使う札セットの数でゲームにかかる所要時間、暗記時間、持ち札、空札の数が変わる
使う札セットの数 | 所要時間の目安 | 暗記時間 | 持ち札 | 空札 |
---|---|---|---|---|
2つ | 45分 | 10分 | 16枚 | 18枚 |
3つ | 60分 | 15分 | 25枚 | 25枚 |
4つ | 90分 | 15分 | 25枚 | 25枚 |
4つ使えば競技かるたとまったく同じルールです!
基本的には使う札の枚数が増えただけで、レベル❸までのルールとまったく同じです。
ただし、一つだけ追加のルールがあるのでチェックしてください。
追加ルール⑧「2分前」
- 暗記時間が残り2分になったら素振りなど手を動かしながら暗記してもOK
暗記時間は相手の邪魔をしてはいけませんでしたが、最後の2分は素振りして実際に体の動かし方を確認しても大丈夫です!
そうだよね!取るための準備運動もしなくちゃね!
おまけ もっと速く・上手に取りたい
むーん。思ったより暗記時間が足りないな。。。
実は、暗記時間を上手に使うためのテクニックがあるんですよ!
工夫?
自分の陣地(自陣)は好きな場所に置けるので、「ちは」の札は右側の一番下の段(右下段)に置くなどと決めておきます。
すると、「ちは」の札が自陣にある場合は、必ず右下段にあるので0から覚えるより簡単に覚えられるようになるのです。
この、「◯◯」の札は自陣のここに置くと決めた場所のことを定位置といって、競技かるた選手のほとんどが定位置を作っています。
なるほど、そんなカラクリがあったのか!
ぼくも定位置を作ってみるよ!どうやって作ればいいのかな?
定位置は作り方に特にルールはありません。
自分の陣地(自陣)は好きな場所に置けるので、自分で「◯◯」はどこに置くと決めてさえいれば、なんでも構わないのです。
しかし、そんなことを言われても困るという方もいると思いますので、一緒に定位置を決める動画を作ってみました。ぜひ、参考にしてみてください。
まとめ
『決まり字百人一首』楽しいね!
そうだね!もっといろんな人と遊びたいよね
みんなも一緒に遊ぼう!友達にもぜひ紹介してね
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『かるた会』に入れば、もっとお友達が見つかると思うわ
かるた会?
競技かるたの習い事みたいなものよ。
本格的に競技かるたを始めるのがオススメね。
そうなんだ!競技かるたやろうかな!
くわしくはこちらの記事を読んでみて!
もっと上手に札を取りたい方にオススメ