こんにちは。Karuta Clubのゆか先生です。かるた教室の講師を20年しています。
わたしの記事では、これまで初心者さんを教えてきた経験をもとに、初心者向けコンテンツをお届けしています。
今回のテーマは、「定位置を決めよう」です。
シリーズ「決まり字の飽きない教え方」の途中ですが、決まり字を覚えるのと並行して、定位置も決めちゃいましょう。
競技かるた初心者さんに、
- 定位置の決め方を教えます
- 定位置とは何かを説明します
- 今よりも速く札を取れるようになれます
「定位置」とは?
あれ?今回は決まり字を覚えないんですか?
はい。ちょっと寄り道してクイズです。
まずは、こちらの動画をご覧ください。
右側の女の子が勝ちましたね。
どうして勝てたのでしょうか?
女の子の方が年上だったから?
違います。
試合が始まる前に注目してみてください♪
もしかして、札を置く位置をあらかじめ決めている…?
大正解!
女の子が勝てたのは、自陣に置く札の定位置が決まっていたからです。
て、定位置…?
説明しますね。
「定位置」とは、「この札は自陣のここに置く!」というように、自陣であらかじめ決めた札の配置のこと。
「定位置」を決めておくと、こんないいことがあります。
- 札の位置を覚えるのが楽になる
- 札を探さなくても取れる
なるほど!いつも決まった場所に札を置けば、速く取れるぞ!
そうですね。
毎試合、バラバラの位置に札を置くよりも、ぐんと速く取れますね。
競技かるた選手は、みんな「定位置」を決めています。
そして、この「定位置」は人によって異なります。
「定位置」を決めて覚えるのには、ちょっと時間がかかります。
100枚の決まり字を覚えてから「定位置」を決めるのも大変ですので、早い段階(決まり字を覚えている最中)で決めちゃうのがおすすめです♪
「定位置」の決め方
定位置って、どうやって決めればいいのかしら?
以下のように、いろいろな決め方があります。
- 好きな札は右下段(左利きの場合は左下段)※
- 1字決まりの札は下段
- 上段は3字決まりの札を置く
- 6字決まりの札(大山札)は右端または左内側に置く
※競技かるたは、右手が左手、最初に決めたどちらかの手で取るルールです。右手でいつも取っている人が、あわてて左手で取ったら、相手の取りになってしまうので注意ですよ!
このように諸説ありますが、最初は自分が覚えやすいように、好きな場所に決めてしまってOKです。
試合をする中で、「この位置だと、この札は取りにくいな〜」「変えたいな〜」と思うこともあるかもしれません。
そう思ったら、その都度、変えても大丈夫ですよ。
かるた歴が長い選手も、最初に決めた定位置から変えていることが多いです。
みなさん、自分の家は探さなくても帰れますよね?
札も同じ。
札の家の場所も、探さなくていいように、決めてあげましょう。
「定位置」を決めたら
なんとなく「定位置」を決めたら、3枚VS3枚で試合をしてみましょう。
人によって覚えた札も枚数も違うから、勝負にならないよ〜
そんなこともあろうかと、特別ルールを用意しました!
友達と「何枚覚えたの?」「これ何ていう決まり字なの?」など、カードゲームを集めるように、楽しくできます。
ぜひ、挑戦してみてくださいね♪
お互いに、自分の覚えた札を使います。
ポイント少ない方に枚数を合わせましょう。
ポイント同じ札が2枚ある場合は、2枚取ってもOKです。
覚えているのかの確認のためです。
知らない札を覚えられるという効果もあります。
ポイントわたしの教室では、決まり字を覚えた札は、束にして輪ゴムで縛っています。その束に追加します。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、ちょっと寄り道して、定位置についてお話をしました。
決まり字を覚えることと同じくらい、定位置を決めることも大切です。
100首の決まり字を覚えた後に覚えるのは大変ですので、決まり字を覚えることと並行して進められると良いですね!
次回(5日目)は、新しく4枚の札の決まり字の覚え方をご紹介しますね。お楽しみに!