こんにちは!Karuta Club副部長のなっちゃんです。
今回は、競技かるたのおすすめ本について、ご紹介します。
名人を3期務めたご経験のある岸田諭さんの著書『勝つ!百人一首「競技かるた」完全マスター』です。
競技かるたで悩みを抱えている方向けに、
- 悩みを解決に導くおすすめの本を紹介します
- 元名人 岸田諭さんの著書です
- 本書の概要・構成・特長がわかります
- 個人的な感想も述べています
こんな人におすすめ!『勝つ!百人一首「競技かるた」完全マスター』
「暗記が苦手で…」
「3字決まりをうまく取れない…」
「お手つきが多いんです…」
そんな悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
悩める競技かるた選手にとって「教本」ともいうべき本をご紹介します。
その「教本」が、『勝つ!百人一首「競技かるた」完全マスター』。
岸田諭 元名人の著書です。
競技かるたで強くなるための基本的なノウハウがつまっています。
また、カラー・イラストも多いので、中学生(ひょっとしたら小学校高学年?)からでもサクッと読めてしまう本です。
この記事では、本の概要や特長、個人的な感想を述べたいと思います。
競技かるたの悩みを解決したいみなさんの参考になると嬉しいです。
『勝つ!百人一首「競技かるた」完全マスター』で解決できる悩み
以下のようなお悩みが解決すると思います。
本書を「教本」と形容したとおり、幅広い悩みをまんべんなくカバーしているのが特長ですね。
ちょっとでも自分のかるたにモヤッとしているのであれば、ぜひチェックを。
- 取りが遅い
- 暗記が苦手
- お手つきが多い
- 「よく音を聞く」ことができない
- 3字決まりが苦手
- 戦術を考えるのが苦手
などなど
他にも、岸田さんの名人当時の定位置・気をつけるべき所作についてもわかります
著者「岸田諭 元名人」のプロフィール
著者「岸田諭 元名人」の簡単なプロフィールです。
- 兵庫県丹波篠山市出身
- 「篠山かるた会」で競技かるたを始める
- 大阪大学に入学、主将として活躍
- 2013年〜2015年まで名人位に就く
3期にわたって名人位を務めた超A級選手です!
本では、岸田元名人の競技かるたとの出会いやお考えなど、人となりについても知ることができます
『勝つ!百人一首「競技かるた」完全マスター』の構成・概要
本書はざっくり3章立てです。
全3章の中で、強くなるためのコツなどを33個伝授しています!
後半に付録として、「決まり字の一覧表」や「決まり字数ごとの札のグルーピング分け」など、お役立ちページがついています。
構成
章立ては以下のとおりです。
Karuta Clubでは、「競技かるたで勝つための5つの力」を提唱しています。
この「5つの力」、奇しくも本書の内容と重なる部分があります。
以下で、本書の各章と「5つの力」とを対応づけてみました。
悩みがはっきりしている方は、当該の章をつまみ読みしてもよいでしょう。
- 岸田流100枚の定位置とかるたの捉え方
→「①札を覚える力」「②体を動かす力」 - 王者の取り組み方と精神力で強くなろう
→「①札を覚える力」「③音を聞く力」「⑤心と向き合う力」 - 試合中に心がけたい、岸田流テクニックとあれこれ
→「④勝ち方を考える力」
※あくまでもざっくりとした対応です。「〇〇の力」については◯章にしか書かれていない、というわけではございません。
また、本書は後半に進むほど、内容レベルが上がっていきます。
初心者の方は、まずは第1章を読んでみて、理解・実践した後に、第2章・3章に進んでいくのがよいでしょう。
中級者以降の方は、後半にいくにつれて、響く内容が書かれていると思います。
概要
競技かるたの上達のコツを、岸田元名人が33個伝授する本です。
Karuta Clubが提唱する「競技かるたで勝つための5つの力」を満遍なくカバーした、競技かるたの「教本」と言えます。
どんなコツが得られるのかについては、見出しを見ていただくと一目瞭然。
気になる見出しを見つけた方は、ぜひ読んでみてください。
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『勝つ!百人一首「競技かるた」完全マスター』の感想
この本を読んで内容を実践して、わたしかるたに変化がありました。
わたしのかるた…というよりは、練習との向き合い方、でしょうか。
個人的な感想で恐縮ですが、どんな変化があったのかについて、述べたいと思います。
印象的だった伝授
わたしには、本書の「伝授33」が最も刺さりました。
(もちろん、他にも響いた伝授はありますが。)
伝授33の教えは「いつも取れない札を取ろうとしなさい」。
自会で練習していると、対戦する選手が限られてきませんか?
練習を繰り返すうちに、
「Aさんは〇〇の札が早い」
「Bさんは守りがかたい」
といったように、選手の特徴がわかってくる(わかってきちゃう)と思います。
そして自ずと、
「今日はAさんと試合だ。〇〇の札はいつも取られちゃうから、取るのやめよう」
と思考してしまいます。
結果的に、Aさんと試合をする時は、張り合いがなく、いつも同じような練習(=成長につながらない練習)をしてしまうことに。
もちろん、対戦相手の特徴を分析できているという点では、すばらしいことだと思います。
ですが、せっかく自会の練習なのに、成長に結びつかない試合をしてしまっては、もったいないですし、気持ちにハリが出ませんよね。
このケースだと、「〇〇の札」を取る機会が格段と減ってしまうため、肝心の大会で取れない…という事態になりかねません。
どうやら、岸田元名人の所属会の練習でも、そのような事象があり、岸田元名人はその会員さんアドバイスをしたようです。(この節では、その時のエピソードが書かれています。)
その時に岸田元名人がなさったアドバイスが見出しとなっています。
本を読む前
わたしも、本節で述べられているエピソードと似たような事象に陥っていました。
自陣の右下段が得意な選手との練習で、その選手の右下段(相手陣右下段)を取るのを諦めていました。
その選手との試合では、相手陣右下段以外のエリアの札を取って勝つ…という戦法ばかり取っていました。
もともと、相手陣右下段が苦手だったわたしは、その弱点を克服できずにいました。
本を読んだ後
そんな中、読んだ本書の伝授33「いつも取れない札を取ろうとしなさい」は、とても心に響きました。
わたしにとっては「いつも取れないエリアを取ろうとしなさい」ですね。
自会の練習ですし、負けてもいいんです。
鉄壁の右下段の選手、絶好の苦手克服チャンスではありませんか!
岸田さんの本を読んで以降、練習ではあえて、対戦相手の得意を攻めにいくスタイルに変えてみました。
自陣右下段が得意な選手に当たったときはラッキー。
今では、右下段を攻めきる練習をしています。
従来の構えでは右下段が取りにくいことに気づき、構えも変えてみました。
苦手を克服できたのかどうかはわかりませんが、確実に練習に向き合う姿勢が変わりました。
そして、改善に向かっているという自信がありますね。
コンスタントに練習できない環境なのですが、練習に向き合う姿勢は継続していきたい所存です。
また、10年にわたる競技かるた人生の中で、ふわふわっと考えていたノウハウが、きっちりと言語化されていて、とてもスッキリした読後感です。
競技かるた歴の長い選手・A級選手にも本書おすすめしたいポイントはこの読後感ですね。
岸田先生ありがとうございました!(笑)
みなさんにも刺さる「伝授」があるはず!
あなたのかるたを改善するヒントが見つかります
まとめ
今回は、岸田諭 元名人の著書『勝つ!百人一首「競技かるた」完全マスター』をご紹介しました。
再度、ポイントをまとめますね。
- 名人位を3期務めた「岸田元名人」の著書
- 競技かるたのお悩みを幅広くカバーする競技かるたの「教本」
- 競技かるたが強くなるための基本的なノウハウを33個伝授
- 競技かるたに悩める初心者〜中級者におすすめ
「自分のかるたを改善したい!」
「もっと強くなりたい!」
そんな方は、ぜひ読んでみてください。
きっと役立つヒントが得られますよ。
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