こんにちは。Karuta Clubのオカッチです。
大人になってから競技かるたをはじめた『おとなかるたー』の視点で、新しく競技かるたに参加する方が楽しく過ごせるような工夫などを取り上げていきたいと思っています。
今日のテーマは「かるたを楽しむために、ひざの痛みを予防しよう」です。
老若男女問わず長く楽しめる競技として、競技かるたはとても楽しいものですが、長く続ける・パフォーマンスの維持のためにはコンディションを整えることも大事ですね。
こちらのテーマでは、長く楽しむための工夫、今回は特にひざをケアしてくれるアイテムについて皆さんに紹介したいと思います。
競技かるたの試合をする方に向けて、この記事を読むと
- なぜひざの痛みを予防する必要があるのか、その理由がわかります
- ひざの痛みを予防するアイテム4つについて理解が深まり、メリット・デメリットを知ることができます
なぜ、ひざの痛みを予防するのか?
そもそも、どうしてひざの痛みを予防するのか?
いい質問!その答えを知るために、競技かるたによるひざへの負担の性質・特徴を理解しましょう
- 競技かるたは、ひざに大きな負荷をかける競技だから
- うまくなりたい気持ちが、負荷をさらに大きくしてしまうから
- ひざが痛くなると、思うように競技かるたができなくなるから
競技かるたは、ひざに大きな負荷をかける競技だから
競技かるたは、ひざが動きの軸となる「座って行う競技」です。
姿勢による負担
まず、ひざ立ちの基本姿勢そのものが、ひざに体重がかかりやすい姿勢です。
また、競技かるたの試合時間は1試合につき平均1時間半という長丁場。
ひざを中心に長時間同じ姿勢で身体を支えることが必要となり、試合を重ねる時間に比例してひざの負担は大きくなりやすいです。
体重移動による負担
競技かるたは、相手陣・自陣の87㎝幅のフィールドをひざ立ちのまま自由自在に立ち回る競技です。
特に右左に体重移動することが必須となり、ひざにかかる体重の変化や、ひざに対する衝撃が少なからずあります。
試合が進むにつれて蓄積される疲労にプラスして、動きの度にひざに負担が加わるので、競技かるたはひざにとって過酷な競技ともいえるでしょう。
うまくなりたい気持ちが、負荷をさらに大きくしてしまうから
どんなスポーツでも共通して言えることですが、うまくなるためには練習を重ねることが重要。
ですが、当然ながら練習量に比例して身体への負担も大きくなりがちです。
うまくなりたい⇨練習量・練習頻度が増えて、ひざに負担がかかる
競技かるたでも、うまくなりたいという気持ちが強ければ強いほど、練習量を増やす傾向にあります。
うまくなりたい気持ち | 行動傾向 |
---|---|
「上達のためには基礎力の向上が近道!」 | ちょっと暇と場所さえあれば、払い練・反応練をしがち |
「周りが昇級していて、私も負けたくない!」 | 練習の機会さえあれば、どこの練習会へでも行きがち |
「練習を休んだら、自分に対する負け!」 | 疲れていても痛みがあろうと、無理して練習しがち |
わわ、ぼくのことだ!
自然と練習量を増やし続けた結果、気がつかないうちにひざに大きな負担をかけてしまいます。
さらに練習頻度が多いとひざの疲労を回復しないままさらに負担をかけることになり、ひざの痛みにつながるリスクがどんどん高まるといえるでしょう。
うまく動けるようになる⇨動きのバリエーションが増えて、ひざに負担をかけてしまう
練習を重ねて、自分の思うとおりにうまく動けるようになることは嬉しいですよね。
ですが、「今までできなかった動き」がバリエーションとして加わることで、ひざの負担が大きい動きをすることになります。
動きにダイナミックさが加わったり、渡り手・戻り手といった違う方向への切り替えなど、より動きが激しくなることによりひざ負担が増えてしまいます。
ひざが痛くなると、思うように競技かるたができなくなるから
ひざが痛くなるとパフォーマンスに影響
実際にひざが痛くなってしまうと、
- 体を思うように動かせない
- 痛みを気にして集中できない
- 痛みをかばおうとして姿勢が崩れ安定した取りができない
などの影響が出ることが多いです。
実力を発揮したい場面でのパフォーマンスダウンにつながるので、避けたいですね。
ひざが痛くて長期離脱の可能性も
ひざを一度痛めてしまうと、痛みが引いても再度痛くなるなど、悪い連鎖が起こる可能性も。
特に、痛みを感じながら無理して練習すると、かえって悪くなるケースも否定できません。
痛みがつづくと練習ができなくなることも多くなります。
治療に専念するために、長期にわたりかるたを離れる場合もあるでしょう。
完治が難しい場合などは、悲しいことにかるたを辞めざるを得ない事態になるかもしれません。
まずは予防をすることで、ひざを痛めることのないように心がけたいところです。
【比較】ひざの痛みを予防するアイテム4選
競技かるたをするとひざの痛みにつながる可能性があることははわかりましたね。
ここからは、そんなひざの痛みを予防するアイテムについて説明したいと思います。
ひざの痛みを予防するアイテムを禁止するルールはないので、積極的に使用が可能です。
それぞれのアイテムのメリット・デメリットや選ぶポイントも掲載しているので、ご自身にあったスタイルや好みに合わせて検討してみてください。
- ひざサポーター
- 座布団
- ヨガマット
- タオル・手ぬぐい
痛みの予防効果 | 持ち運び | 使い心地 | 和装での使用 | 入手しやすさ | 価格 | |
---|---|---|---|---|---|---|
①サポーター | ||||||
②座布団 | ||||||
③ヨガマット | ||||||
④タオル |
ちなみに、どのアイテムも共通して、クッション性が高いほどひざが沈みこんで動きずらくなります。ひざの痛みの予防効果と動きやすさのいいバランスをうまく探してみてください。
①ひざサポーター
最初に「ひざサポーター」をご紹介します。
競技かるた界では最もメジャーなひざ保護アイテムで、使っている選手も多いです。
比較表をみても分かる通り、総合的に優秀な保護アイテムです。
- ひざ保護のための製品だからこそ、痛みの予防効果が高い
- 直接ひざに付けるので、あらゆる動きに対応できる
- コンパクトで持ち運びしやすい
- スポーツショップで簡単に手に入る
- 袴の中に隠れるので、和装の時も使える
- ひざになじむまで締め付けが気になることも
口コミ
mizunoのバレーボール用を複数持ち
私はひざサポーターを使ってひざを守っています。こちらのパットが薄めのものを使ってます。スポーツショップのバレー用品コーナーでも購入できるかと思います。
パットが厚手のものの方がひざの痛みの予防効果は高いと思いますが、構えの高さが大きく変わり、薄手のものよりムレやすくなりますので注意が必要です。
つけ始めはきついかもしれませんが、使ううちにだんだん馴染んできます。どうしても締め付けが気になる場合は、少し大きめのサイズを選んでみたり、洗濯してから使ってみたりするといいかもしれません。
ひざを痛めてから長年これ
サポーター愛用者で、レディースを使ってます。かるたを始めて数ヶ月でひざが痛くなってきたので使い始めましたが、それ以降、ひざを痛めることなくかるたを続けています。
特に不満なく使っていますが、使い始めはちょっときつかったです。
付け方としては、ジャージの外からつける人もいますが、締めつけがさらに強くなってしまうので、肌に直接つけるのが個人的にはおすすめです。
2個セットで売ってたり1個だけで売ってたりするので、特にネットで購入する場合は注意です。
締め付けが気にならない!構えの高さが気になる方にも。
締め付けが気にならなくて使用感がとても良く、気に入っています。
・パッド厚が10mmと適度な厚さで、構えの高さが気になる方にお勧め。この厚さであれば膝の保護には十分で、構えもさほど高くならない。
・膝の裏側がメッシュ素材で蒸れにくい。締め付け感もきつくない。膝サポーターの締め付け感が苦手な方にお勧め。
・驚くほど軽量で速乾性が高い。
・私は身長165センチの男性でLサイズを使用していますが、特にずれたりすることはなく、使用感も良好です。L・M・Sサイズの展開があります。
・欠点:他社製に比べるとスポーツショップの店頭で見かける機会が少ないので、なかなか試着できない。
アシックスのバレーボール用使ってます
こちらのちょっとサイズ大きめくらいがちょうどいいですね。試合が進んでくると足がむくむのか、ちょうどいいサイズだときつくなってくるので。ただサイズが大きい分、試合途中でズレてくるというデメリットはありますね。
ヨガマットや座布団は膝が沈み込んでしまって蹴れなくて、腕だけの動きになってしまうため私は使わないです。
機能的には文句ないですし持ち運びも簡単で良いです。ただ、夏場とかに練習が続いて洗えない日が続くと臭くなりますので、洗い代わりのものが必要かもしれません。という点で0.5引きます。
定期的にリピートしてます
装着したときにきつくないことを重視して選んでいます。私には合っているようで(身長約150㎝・Lサイズ購入)動きに制限がかかることもなく、パッドの厚みや硬さも問題ないので定期的にリピートしています。
締め付け感・ズレもない
普通のバレー用サポーターだと、足が太いのでどうしてもヒザの裏がうっ血してしまい、付けていられなくなってしまうのですが、これは痛くならないように設計されているようです。
これを付けて2試合ほど普通に試合してみましたが、締め付け感が全然ない割にはズレることもなく、また高さが大きく変わるようなこともなく普通に試合することができました。
何より触り心地がよかったのが最高です。ずっとフカフカしていたい気分です。
※本商品は受注販売の形を取っているため、お届けまでにお時間を要してしまうとのことです。何卒ご了承ください。
ムレない。ひざの包み込み◯
ムレることはなく、ひざの包み込みにも満足しています。ただ、上のベルトがちょうど関節のところに入るので、違和感がありますね。
ムレない。ひざの包み込み◯
ムレない水着のような素材。肌に直接つける方なら問題なさそうですが、パッドが外に付いているので、ジャージの外から着用するとすぐに破れてしまうかもしれません。
膝周りが太い私には合わず…
私は膝周りと腿周りが太過ぎて筒型サポーターはLLサイズでも鬱血してしまいます。10種類近く試し、諦めました。そしてできればジャージの下にこっそり装着したいのですが、膝裏にゴム製品が当たると腫れてしまうので、仕方なく上から…泣けるほど格好悪いです。しかも使い心地が良いわけではなく、あくまでも筒型が入らない人の苦肉の策です。膝周りが太いから仕方なく選んでいるものなので難点の方が多く、オススメには入りません。
②座布団
続いて、「座布団」を紹介します。
誰もが見たことがある、畳に座る時の痛みを防ぐアイテムですが、かるたのお供としても使用できます。
- ひざ周りを広くカバーするので、痛みの予防効果が高い
- 直接脚に装着しないので圧迫感がない
- 和の装飾品なので、和装などにも合わせやすい
- 市販品でも厚み・大きさの違いなどバリエーションが多く、選べる選択肢が多い
- 市販品の改造、手作りが可能
- サイズが大きくなるので、練習・試合会場への持ち運びが不便
- 固定されにくいので、大きな動きによって座布団そのものがズレやすい
③ヨガマット
次に紹介するのは「ヨガマット」。
本来の用途はヨガの際に床に敷くマットなので、クッション性があって身体への負担を和らげる役目があります。
クッション性とポージングの安定性を高めるために、材質はヨレることが少ない固めの樹脂でできているものが多いです。
記事を執筆した現在、残念ながらかるた用としての市販品は見当たりません。
なお、通常のフルサイズ(80㎝×185㎝くらい)のヨガマットはとても大きいです。
周りの選手にも影響してしまうため、そのまま使うことは恐らく難しいでしょう。
かるたで使用するためには、 小型のもの(ひざ立ちのポーズの保護に部分的につかうものなど)を用意したり、大きなマットを自分の好みのサイズにカットするなどの工夫が必要です。
- ひざ周りを広くカバーするので、痛みの予防効果が高い
- 直接脚に装着しないので圧迫感がない
- ロールにして持ち運べるので座布団よりは運びやすい
- 重みをかけることで適度な密着度があり滑りにくい、畳との間もずれにくい
- 座布団のような綿のヘタリ、偏りがない
- 小型のものは、取り扱うメーカーや製品の種類が多くなく、手に入りにくい
- 選択肢が少ないこともあり値段が安くないこともある
- 自分で大きなマットを切って作ることもできるが、切断面から素材が割れるリスクもある
- 汗や摩擦で表面が劣化するものもあり、畳の上に素材のくずを散らかすリスクがある
- 色が派手なものも多く、和装などとの相性がよくない
口コミ
EVA樹脂のコンパクトサイズがおすすめ!
可搬性・携帯性:★4
耐久性・メンテナンス:★5
価格・入手容易性:★3
クッション性:★5
摩擦防止:★3
元々はサポーター使いだったのですが、ひざ周りの圧迫感が不快だったので切り替えました。最初はなかなか適当な大きさのものがなくて、見つけるのに苦労しました。
横幅は競技線幅内に収まるコンパクトなサイズがおすすめ。奥行は、足先が出て畳を蹴ることができるものがいいと思いました。なので、幅60cm×奥行30㎝くらいのものが使いやすいと思います!
素材もさまざまありますが、個人的にはこちらのEVA樹脂という素材が硬めでしっくりきました。
厚みが同じでも異なる素材では硬さ・反発感などでクッション性に違いがあります。
程よいクッション性がありつつも、痛さや違和感のない厚みのあるものがよかったので、個人的には、硬めの素材だと10mmくらいの厚みがあった方がよいと思いました。
人によってからだの大きさや素材の好み、感覚の違いなどがあるので、選ぶときは試してみるのが安全かと思います。
ここまでおすすめしておきながら、若干辛口一本黄桜。
一つは価格がもうちょっとこなれてくればという思いと、探すのが大変なのでマイナス1。
クッション性の満足で、あまり最初は気になっていませんでしたが、少し最近ですが摩擦が気になり始めました。右ひざの回転やスライド強くなり擦れが気になってきたというのがあります。少しハードなテクスチュアなのでどうしてもこれはあるのかもしれません。やわらかいものを求めに行くのか悩みどころです。
滑ってしまい、私には合わず…
8ミリのマットを購入しカットして使いました。厚さも硬さも問題なく、膝も保護されていると感じましたが……。私は札を払うときに膝を滑らせるようで、マット上では滑りにくいので払いづらい、かつ摩擦で痛くなってしまいました。結局、マットの上に更にタオルを敷くことで解決はしましたが、私にはあまり合いませんでした。
④タオル・手ぬぐい
最後に「タオル・手ぬぐい」を紹介します。
普通に市販されているものを使用されている方が多いです。
価格・種類、持ち運びやすさなど、他のアイテムに比べて圧倒的な手軽さが特徴。
摩擦による擦れ傷や、衣服のひざ部分の劣化防止は期待できるので、クッション性を多くを求めない競技者には人気です。
- 軽くて薄く、どこへでも持ち運びしやすい
- 直接脚に装着しないので圧迫感がない
- 他のアイテムに比べて価格が安いものが多い
- 衣類とともに洗濯がしやすいので、清潔なものを常備しやすい
- ネットや店舗のどこでも購入しやすく、厚み・大きさの違いなど選べる選択肢が多い
- 容易に折りたたむことができるので、厚みを調整したりすることが可能
- 薄くて、かつ衝撃を吸収する素材ではないので、ひざの痛みの予防効果は不十分
- 厚く畳めば十分なひざの痛みの予防効果があるが、両ひざを予防するには2枚使う必要がある
- 衣服と畳の間ですべりやすく、使用頻度や強度が高いと破けたり、端がほつれたりしやすい
デメリットの数に比べてメリットも多そうだし、タオルや手ぬぐいは便利そうだけど…
手軽でいいよね!
でも強い衝撃を受け止められるかな?
痛みを予防するのには不十分かも…?
確かに!
単純にメリットの多さだけじゃなくて、目的や相性、予防についても考えて決めたいね!
まとめ
この記事では、ひざの痛みを予防することの重要性とそのためのアイテムについてをご紹介しました。
ひざの痛みの予防について十分理解したうえで、ご自身の好みやスタイルに合わせてアイテムを選択できるとよいですね。
今回の記事が、アイテム選びで迷った時の参考になれば幸いです。
自分にあったパートナーをぜひ見つけ、からだをケアして、かるたライフを末永く楽しみましょう。
それでは、次の記事をお楽しみに!
この記事を読んだ人にオススメ