こんにちは。Karuta Clubのゆか先生です。かるた教室の講師を20年しています。
わたしの記事では、これまで初心者さんを教えてきた経験をもとに、初心者向けコンテンツをお届けします。
今日のテーマは、「競技かるたの遊び方」です。
コロナ禍で、練習をおやすみしているかるた会も多いと思います。
練習がおやすみでも、おうちで取り組める内容です。
通常であれば練習だった日などに、おうちで擬似かるた教室をしてみてくださいね♪
また、「かるた教室」への入会をご検討中の保護者さまもいらっしゃるかもしれません。
なかなか見学に行けないご時世ですが、この記事を読むことで、実際の「かるた教室」ではどんなことをしているのかがわかるかと思います。
あくまでも一例ですが、検討の材料となれば幸いです。
「競技かるたを教えている!」という以下のような方が、
- おすすめかるた会・かるた教室などで小さいお子さまを教えている方
- おすすめ練習会のおやすみ期間中に、家でできることをお探しの保護者さま
- おすすめ 子どもを「かるた教室」に通わせたい保護者さま
この記事を読むと、
- 初心者向けの競技かるたの遊び方がわかります
- 練習がおやすみの日でも、おうちでできることがわかります
- かるた教室の様子がわかり、「かるた教室」入会の検討材料となります
最初は「かたちだけ」で遊ぶ
うちの子、まだ札を4枚しか覚えていないのだけれど…
大丈夫です、安心してください!
4枚も覚えられたのなら十分です。素晴らしい!
競技かるたは、100首すべての「決まり字」を覚えなければ遊べない…というわけではありません。
最初は覚えられた数枚を使って、「かたちだけで」遊んでみましょう。
ここでは、わたしがかるた教室で実践している遊び方の流れをご紹介します。
「決まり字」を4枚覚えたという体で進めますね。
わたしの教室では、以下の流れで遊んでいます。
一見、「手順がいちいち細かすぎない?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、これくらい細かい方がちょうどよいと思います。
競技かるたの「試合を進める流れ」というのは、中高生ではすんなり理解できてしまいますが、小学生くらいの小さいお子さまには、流れをできるだけ細かく噛み砕き、言語化して伝えてあげましょう。
① 始めのあいさつをする
最初はあいさつから。
覚えた札を中央に裏返しておき、「お願いします」のあいさつをします。
手で三角形をつくって、鼻をつけるようにおじぎをしましょう。
② 札を並べる
札を混ぜてから2枚ずつ取り、好きな場所に並べます。
(写真では少し多めの札を並べています。)
通常は25枚ずつで行いますが、「かたちだけ」なので2枚ずつでOKです。
③ 読手におじぎをする
読手(和歌を読む人)が「はじめます」と言ったら、対戦相手に「お願いします」と言います。
読手にも、「お願いします」と言います。
体ごと向きを変えておじぎをすると丁寧ですね!
④ 札を取る
読手が序歌から読み始め、試合スタート。
自陣の札を取ったら、自分の左側に裏返しておきます。
敵陣の札を取ったら、手をあげて、自陣から1枚札を送ります(渡します)。
手をあげるのは、読手に対する「まだ読まないでください!」の合図ですね。
自陣の札がなくなったら勝ちです。
札と同じ陣地にある札は、どれを触ってもお手つきではないことを、教えてあげましょう。
⑤ 終わりのあいさつをする
試合が終わったら、相手に「ありがとうございました」と言います。
読手にも「ありがとうございました」とあいさつをします。
実際に見た方がわかりやすいと思うので、動画を見てみましょう。
動画では、5枚VS5枚でやっています。
遊び方を教えるときのチェックポイント
上の流れで遊ぶときに、指導者がおさえるべきチェックポイントをご紹介します。
チェックポイントは以下の2つです。
- 敵陣を取って相手に送るときは、相手側に札の向きを変え、真ん中に置いているか?
- 取るときに足を立てているか?
まずひとつ目について。
札を送るときの向きですね。
こういうマナーに関する部分は、習いはじめが肝心。
ちゃんと見てあげましょう。
次にふたつ目について。
足を立てるか立てないかについては、意見が分かれるところかと思いますが、最初は立てた方がよいかなと思います。
足を立てた方がよい理由は以下です。
- 敵陣が取りやすくなる
- 足がしびれにくい
- 足首が柔らかくなる
- (ヒップアップ効果)
体感ですが、20年前の子どもたちは、この構えがすぐにできていました。
しかし、最近は、足首が曲がらない子が増えたな〜と感じています。
(和式トイレが少なくなってきたのと関係がある…?)
子どもたちは最初こそきつそうに構えますが、続けていると板についてきます。
そして、体育の授業で、「なんでそんなに足首が柔らかいの?」と言われたそうです。
そういえば、わたしは「ストレッチプロ」30度に乗れるな〜と思い、子どもたちも測ってみたら…
乗れました、30度!!!
競技かるたは、「記憶力」「集中力」「聞く力」が身につくと言われていますが、「足首の柔軟性」「お尻の筋トレ」にもなるのですね!
まとめ
いかがでしたか?
今回のテーマは、「競技かるたの遊び方」でした。
小学生くらいの小さなお子さまに教えるときは、流れをできるだけ細かく分解・言語化して伝えてあげると、ちゃんとできるようになります。
今回の内容がみなさまの参考になれば幸いです。
ところで、かるたをやられているみなさんは、「ストレッチプロ」何度まで乗れますか?
ご自宅にある方は、ぜひ試して、教えてください(笑)