こんにちは。Karuta Clubのゆか先生です。かるた教室の講師を20年しています。
わたしの記事では、これまで初心者さんを教えてきた経験をもとに、初心者向けコンテンツをお届けしています。
今日のテーマは、「札流し(札落とし)」です。
札流し(札落とし)は覚えた決まり字を定着させるのに欠かせません。
「札流し(札落とし)とは?」というところから、やさしく解説しますね。
競技かるた初心者さんに、
- 「札流し(札落とし)」のやり方を教えます
- 決まり字が定着し、暗記スピードがあがります
- 「札流し(札落とし)」の目標タイムがわかります
「札流し(札落とし)」とは?
「札流し(札落とし)」って…?
「札流し」とは、札を見て瞬時に決まり字を言っていく練習法です。
「札落とし」と呼ばれることもあります。
札をパッと見て、瞬時に決まり字を言える札は、いわゆる「取れる札」です。
好きな札は、すぐに言えますね。
「札流し(札落とし)」をすると、何がいいの?
「普段流し(札落とし)」をすることで、こんないいことがあります。
- 決まり字が定着します
- 暗記のスピードがあがります
とくに、競技かるたをはじめたばかりの初心者さんには効果バツグン。
早速、やり方を説明しますね。
「札流し(札落とし)」のやり方
「札流し(札落とし)」は以下の手順で行います。
ポイント上下の向きはバラバラでOKです。
ポイントすべて表面(字が書いてある方)を向けて束ねます。
ポイント札の上下の向きが逆さまに出てきても、回して見やすい向きに直さないように。逆さまの状態のまま、決まり字を言います。
うーん、あまりよくわからないわ…
はじめてだとイメージしにくいですよね。
ここまでの説明でわかりにくかった方は、実際に「札流し(札落とし)」をしている動画をご覧ください。
決まり字の飽きない覚え方の1日目で、「たま」「む」「たご」「せ」の4枚を覚えたので、この4枚を例にしています。
わたしが教えているかるた教室では、生徒が帰るときに、覚えた札だけ輪ゴムで縛り、その日に覚えた「決まり字」が書いてある紙といっしょに渡しています。
紙はこんな感じ。
生徒本人の自筆です。
一人ひとり覚える札も覚え方も異なるので、その都度、紙に書いています。
「毎日、札流し(札落とし)してね」と、生徒と約束しています
「札流し(札落とし)」の目標タイム
「札流し(札落とし)」のスピードって、速い方がいいの?
そうですね。
「札流し(札落とし)」のスピードは、徐々にあげていきましょう。
参考として、決まり字を覚えた札の枚数に応じた「札流し(札落とし)目標時間」をご紹介しますね。
決まり字を覚え途中の方
覚えた札をすべて使って「札流し(札落とし)」をします。
ただし、覚えた枚数が多い場合は、最初は10枚だけにして、少しずつ増やしていくのがよいでしょう。
ちなみに、10枚を使った時のわたしのかるた教室に通う生徒のタイムはこちら。
競技かるたをはじめたばかりの方は、20〜60秒くらいを目標にしてみると良いでしょう。
参考にしてみてくださいね。
- 9秒(ゆか先生・B級参段)
- 23秒(Yさん・初心者無段)
- 1分22秒(Hさん・初心者無段)
慣れてきたら、覚えた決まり字の数に応じて、20枚、30枚…と枚数を増やしていきましょう。
この積み重ねが、次のステップにつながります。
コツコツやることが大切です。
【参考】決まり字を100枚ぜんぶ覚えた方は?
100枚すべての決まり字を覚えたら、100枚の札をぜんぶ使って、「札流し(札落とし)」をします。
目標は、2分以内です。
「札流し(札落とし)」は、毎日やりましょう。
毎日タイムを測り、グラフにします。
見える化するとすぐに成果が見えますし、小学生のお子さまには算数の勉強にもなります。
グラフにするときは、はじめて100枚を使った「札流し(札落とし)」のタイムをスタート地点にするといいですね。
わたしが教えているかるた教室では、「札流し(札落とし)」のタイムをLINEで報告してもらっています。
決まり字を覚え途中の子は、10枚を使った札流しのタイム報告を。
決まり字を100枚すべて覚えた子は、100枚を使った札流しのタイムをグラフにしたうえで報告を。
定点チェックをし、指導の参考にしています。
最終的には、1枚1秒ペースを目指します!
100枚で1分を切ったら、「札流し(札落とし)」は卒業です♪
並行して札もちょっとずつ覚えていく
「札流し(札落とし)」と並行して、ちょっとずつ決まり字も覚えていきましょう。
1日で覚えられる札の数には、個人差があります。
1日で1枚も覚えられなかった子もいましたし、「あ」の札16枚を覚えた子もいました(驚)
それくらい個人差があるんです。
新しく覚えられなかった日があっても、気にしなくていいんですね
はい、大丈夫です。ゆっくりで良いです。
様子を見ながら進めて、取り間違え・覚え間違えが出てきたら、その日のインプットはやめておきましょう。
まとめ
今回は、「札流し(札落とし)」のやり方についてお話ししました。
「札流し(札落とし)」をすることで、決まり字が定着していきます。
競技かるたを始めたばかりの方では、「札流し(札落とし)」がスムーズにできることをめざして、頑張ってくださいね♪
次回(3日目)は、新しく2枚の札の決まり字の覚え方をご紹介しますね。お楽しみに。