【競技かるた|小学生|9日目】覚え途中だからこそ「ちらし取り」で遊ぼう《決まり字の飽きない教え方》「ひとも」の覚え方

こんにちは。Karuta Clubのゆか先生です。
今回は、百人一首の札100枚ぜんぶ使って、散らし取りをして遊びましょう!

すべての決まり字を覚えてないのに、100枚で散らし取りをするメリット・注意点なども解説します。

この記事の概要

競技かるた初心者さんに、

  • 百人一首100枚を使った「散らし取り」をおすすめします
  • 初心者が「散らし取り」をするメリットがわかります
  • 「散らし取り」の注意点をお伝えします
注意事項

ここでお伝えする内容は、あくまでも、長年かるたを教えている「かるた教室の一講師」としての経験・考えにすぎません。もちろん、指導者によって考え方や指導方針が異なりますし、教え方に正解はございません。また、教える個々人に合わせて、指導は変えていくものです。万人に通用しない部分もあるかもしれませんが、ご了承くださいませ。

初心者が散らし取りをすべき3つのメリット

順調に決まり字は覚えてきましたか?
ここで、100枚の札を使って、散らし取りをしてみましょう!
ルールはシンプル、「取った札が多い人が勝ち」です♪

A子
A子

まだ全部の決まり字を覚えていないのに、100枚使うんですか?!

まだ決まり字を覚えきっていない状態なのに、100枚の札を使うなんて…と言う不安な気持ち、ありますよね。

ですが、まだ覚えていない札があるからこそ、100枚の札を使って散らし取りをしましょう。
3つのいいことがあります。

初心者が100枚使った散らし取りをするメリット
  1. 早く札を見つける訓練になる
  2. 似ている札があることに気づける
  3. たくさん覚えたくなる

①早く札を見つける訓練になる

決まり字を覚え途中で、いきなり100枚の札を目にすると、ギョッとしてしまうかもしれませんね。
ですが、バラバラのたくさんの札の中から、読まれた札を早く見つけるトレーニングになります。

ゆか先生
ゆか先生

知っている札は浮き上がって見えてくるはずですよ!

②似ている札があることに気づける

100枚の札を使うので、きっとお手つきもするでしょう。
それは、似ている札があるからです。

100枚ぜんぶの札を使って散らし取りをすることで、似ている札があることに気づけます。

もしも、散らし取りをしている最中に、似ている札を見つけたときは、どこが違うのかを確認してください。

そして、すでに覚えていた札の覚え直しをしましょう。
また、せっかくですので、間違えてしまった札も覚えてしまいましょう!

③たくさん覚えたくなる

散らし取りのルールは、「取った札が多い人が勝ち」。
ですので、決まり字を覚えた札が多い人の方が有利です。
決まり字をたくさん覚えた子の方が強いので、たくさん覚えたくなります。

散らし取りの2つの注意点

散らし取りで遊ぶ際、注意点が2つあります。

散らし取りの注意点
  1. 札を取る手は畳につける
  2. お手つきしたら1回休み

※散らし取りの特別ルールです。実際の競技規定ではルールが異なります。

①札を取る手は畳につける

B男
B男

手は頭じゃないんですかー?

はい(笑)畳につけましょう。

まず、散らし取りをする前に、札を取る手を決めてください。

A子
A子

遊んでいる最中に、途中で札を取る手を変えたり、両手を使ったりしちゃだめなんですか?

はい、ダメです!
実際の大会ルール(競技規定)でも、札を取る手を試合中に変えてはダメということになっています。
ゲームを始める前に、どちらの手を使って札を取るか、決めておきましょうね。

札を取る手を決めたら、取る方の手の指先は、畳につけておきます。
読まれた札を見つけてから、手を出しましょう。
手を浮かせて札の上で探すのは、マナー違反です。

②お手つきしたら1回休み

B男
B男

お手つきしたらどうしますか?

お手つきは、1回お休みとします。
お手つきをして休んでいるときに、自分が覚えた札が読まれたらもったいないですよね。
なので、お手つきしないように、気をつけましょう!

ゆか先生
ゆか先生

覚えている札はちゃんと取れましたか?取れたら合格です♪

実際に散らし取りをしよう!

では、さっそく散らし取りをしてみましょう。
わたしが、札を読み上げるので、探してくださいね♪

ゆか先生
ゆか先生

をはやみ〜いわにせかるる〜たきがわの〜♪

B男
B男

あった!これだ!

A子
A子

あれ、こっちじゃないの?

はい。A子さんの取った札が正解ですね。
」は、過去記事で覚えた札です。
まだ覚えていない方や、忘れてしまった方は、こちらの記事をチェックしてみてください。

」の札には、上の行の真ん中に「」(せみ)がいる…と覚えましたよね。

競技かるた せ札
B男
B男

あれ、ぼくの取った札、「」(せみ)の位置がちょっと違うぞ

そうですね。
同じ「」(せみ)がいるので、ややこしいですね。

B男くんが間違えて取った札は、「ひとも」という札です。

ひともをし ひともうらめし あぢきなく よをおもふゆゑに ものおもふみは

3文字目の「」まで、しっかり覚えましょう。

👉動画で覚えたい方はYouTube

実は「」と「ひとも」以外に、あと2枚、「」(せみ)がいる札があります!
しかも同じ場所に…!!!
なんとややこしいことでしょう…。

その2枚の札については、また後日。
ひとも」をちゃんと覚えてから教えますね♪

まとめ

いかがでしたか?
今回は、「散らし取り」のススメでした。

決まり字を覚え途中で行う、100枚散らし取りは、とてもメリットがあります。
ぐんぐん上達していきますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

次回(10日目)は、見た目がそっくりな3枚の札を集めてご紹介します。
間違えやすいので、とくに集中して決まり字を覚えましょう。お楽しみに!