【競技かるた|初心者向け】知立ルールで遊ぼう 〜ご当地ルール〜

こんにちは。Karuta Clubのゆか先生です。
わたしの記事では、これまで初心者さんを教えてきた経験をもとに、初心者向けコンテンツをお届けしています。

今回は、「知立ルール」をご紹介します。
ご当地ルールですが、初心者さんにぴったりですので、ぜひチャレンジしてくださいね♪

この記事の概要

競技かるた初心者さんに、

  • 初心者にぴったりの「知立ルール」を教えます
  • 決まり字を100枚覚えていなくても遊べます
  • チーム戦なので、みんなでワイワイ遊べます。
注意事項

ここでお伝えする内容は、あくまでも、長年かるたを教えている「かるた教室の一講師」としての経験・考えにすぎません。もちろん、指導者によって考え方や指導方針が異なりますし、教え方に正解はございません。また、教える個々人に合わせて、指導は変えていくものです。万人に通用しない部分もあるかもしれませんが、ご了承くださいませ。

決まり字100枚覚えなくても遊べます

A子
A子

決まり字を覚えた札、増えてきました!

B男
B男

でも、全部覚えたわけじゃないから、まだ決まり字かるたじゃないと遊べないや…

ママ
ママ

全部覚えてないけれど、「決まり字かるた」を卒業して遊べないかしら…

大丈夫です、遊べます!

決まり字を100枚覚えていなくても、普通の「競技用かるた」を使ってできる遊び方があります。

それが、「知立ルール」。
わたしがかるた教室をしている地域でなじみのある、ご当地ルールです。

ご当地ルールではありますが、決まり字を覚え途中の初心者さんにとってもピッタリの遊び方です。
ですので、この機会の紹介させていただきますね。


このあと、くわしく説明しますね。

「知立ルール」で遊ぼう

「知立ルール」とは

愛知県知立市で普及している、競技かるたのご当地ルールです。
愛知県知立市では、毎年1月、「知立市小中学生百人一首大会」が行われています。
この大会で採用されているルールです。

イメージ的には、源平戦を競技かるたに近づけたようなルールです。

ルール説明

ルールは以下の通りです。

チーム編成
  • 小学生(3名以内)
  • 中学生(2名以内)

※1名でもOK

札の並べ方
  • 試合に使用する札は50枚(1チーム25枚)
  • 相手チーム(相手陣)との札の間隔は、札の縦1枚分
  • 2列または3列に並べる(基本は2列)
  • 横幅は競技規定(87cm)より広げてもOK
その他の決まり
  • 暗記時間はなし
  • お手つきは、チームで2回以上しても、1回とカウントする
  • どちらの取りかわからない時は、「じゃんけん」で決める
  • 払い手は禁止

「知立ルール」の良いところ

知立ルールのメリットは以下の通りです。

  • 3人チームの場合、ひとりで100枚覚えなくても参加できる
  • 払い手が禁止なので、雑な取りにならず、札直で取ることが身につく
  • チームワークが身につく
  • 1人対3人チームのように、実力差がある際のハンデにできる
ゆか先生
ゆか先生

チーム内で、誰がどの札の決まり字を覚えるかを決めて勝負できます。

仲間と力を合わせてできる、とても楽しい遊び方です♪

おまけ

せっかくですので、少しだけ豆知識をお伝えします。

序歌は、「なにわずに〜」を使わずに、知立バージョンで行います。
知立バージョンの序歌はこちら。

 からころも

 きつつなれにし

 つましあれば

 はるばるきぬる

 たびをしぞおもう

「ちはやふる〜」の歌を詠んだ在原業平が、知立のカキツバタを見て詠んだ歌です。

九州の人に、太宰府バージョンがあると聞いたことがあります。
地元の序歌で遊んでみるのもいいですね♪

おわりに

いかがでしたか?

今回は、ご当地ルール「知立ルール」をご紹介しました。
チームのメンバーと分担して決まり字を覚えておけば、ひとりで100枚の決まり字を覚えなくても遊べます。
初心者さんにぴったりのルールですね♪

一緒に競技かるたをするお友達がいらっしゃる方は、ぜひ遊んでみてくださいね。