こんにちは。Karuta Clubのゆか先生です。
今回は、百人一首の札100枚ぜんぶ使って、散らし取りをして遊びましょう!
すべての決まり字を覚えてないのに、100枚で散らし取りをするメリット・注意点なども解説します。
競技かるた初心者さんに、
- 百人一首100枚を使った「散らし取り」をおすすめします
- 初心者が「散らし取り」をするメリットがわかります
- 「散らし取り」の注意点をお伝えします
初心者が散らし取りをすべき3つのメリット
順調に決まり字は覚えてきましたか?
ここで、100枚の札を使って、散らし取りをしてみましょう!
ルールはシンプル、「取った札が多い人が勝ち」です♪
まだ全部の決まり字を覚えていないのに、100枚使うんですか?!
まだ決まり字を覚えきっていない状態なのに、100枚の札を使うなんて…と言う不安な気持ち、ありますよね。
ですが、まだ覚えていない札があるからこそ、100枚の札を使って散らし取りをしましょう。
3つのいいことがあります。
- 早く札を見つける訓練になる
- 似ている札があることに気づける
- たくさん覚えたくなる
①早く札を見つける訓練になる
決まり字を覚え途中で、いきなり100枚の札を目にすると、ギョッとしてしまうかもしれませんね。
ですが、バラバラのたくさんの札の中から、読まれた札を早く見つけるトレーニングになります。
知っている札は浮き上がって見えてくるはずですよ!
②似ている札があることに気づける
100枚の札を使うので、きっとお手つきもするでしょう。
それは、似ている札があるからです。
100枚ぜんぶの札を使って散らし取りをすることで、似ている札があることに気づけます。
もしも、散らし取りをしている最中に、似ている札を見つけたときは、どこが違うのかを確認してください。
そして、すでに覚えていた札の覚え直しをしましょう。
また、せっかくですので、間違えてしまった札も覚えてしまいましょう!
③たくさん覚えたくなる
散らし取りのルールは、「取った札が多い人が勝ち」。
ですので、決まり字を覚えた札が多い人の方が有利です。
決まり字をたくさん覚えた子の方が強いので、たくさん覚えたくなります。
散らし取りの2つの注意点
散らし取りで遊ぶ際、注意点が2つあります。
- 札を取る手は畳につける
- お手つきしたら1回休み※
※散らし取りの特別ルールです。実際の競技規定ではルールが異なります。
①札を取る手は畳につける
手は頭じゃないんですかー?
はい(笑)畳につけましょう。
まず、散らし取りをする前に、札を取る手を決めてください。
遊んでいる最中に、途中で札を取る手を変えたり、両手を使ったりしちゃだめなんですか?
はい、ダメです!
実際の大会ルール(競技規定)でも、札を取る手を試合中に変えてはダメということになっています。
ゲームを始める前に、どちらの手を使って札を取るか、決めておきましょうね。
札を取る手を決めたら、取る方の手の指先は、畳につけておきます。
読まれた札を見つけてから、手を出しましょう。
手を浮かせて札の上で探すのは、マナー違反です。
②お手つきしたら1回休み
お手つきしたらどうしますか?
お手つきは、1回お休みとします。
お手つきをして休んでいるときに、自分が覚えた札が読まれたらもったいないですよね。
なので、お手つきしないように、気をつけましょう!
覚えている札はちゃんと取れましたか?取れたら合格です♪
実際に散らし取りをしよう!
では、さっそく散らし取りをしてみましょう。
わたしが、札を読み上げるので、探してくださいね♪
せをはやみ〜いわにせかるる〜たきがわの〜♪
あった!これだ!
あれ、こっちじゃないの?
はい。A子さんの取った札が正解ですね。
「せ」は、過去記事で覚えた札です。
まだ覚えていない方や、忘れてしまった方は、こちらの記事をチェックしてみてください。
「せ」の札には、上の行の真ん中に「ゑ」(せみ)がいる…と覚えましたよね。
あれ、ぼくの取った札、「ゑ」(せみ)の位置がちょっと違うぞ
そうですね。
同じ「ゑ」(せみ)がいるので、ややこしいですね。
B男くんが間違えて取った札は、「ひとも」という札です。
ひともをし ひともうらめし あぢきなく よをおもふゆゑに ものおもふみは
3文字目の「も」まで、しっかり覚えましょう。
👉動画で覚えたい方はYouTubeへ
実は「せ」と「ひとも」以外に、あと2枚、「ゑ」(せみ)がいる札があります!
しかも同じ場所に…!!!
なんとややこしいことでしょう…。
その2枚の札については、また後日。
「ひとも」をちゃんと覚えてから教えますね♪
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「散らし取り」のススメでした。
決まり字を覚え途中で行う、100枚散らし取りは、とてもメリットがあります。
ぐんぐん上達していきますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
次回(10日目)は、見た目がそっくりな3枚の札を集めてご紹介します。
間違えやすいので、とくに集中して決まり字を覚えましょう。お楽しみに!