どうも!Karuta Club部長の川瀬です。
今回は、暗記が入らない時にどうすればよいのか、できることをご紹介します。
競技かるたでは、常に札の場所や決まり字が変化し続けます。
最初は暗記できていても、変化が激しいタイミングでは、ついていけなくなることもあるでしょう。
こういう時でもしっかり札を取れる選手は結果を出しやすいです。
暗記が入らない局面を乗り越える技術を身につけましょう💪
「競技かるたで強くなりたい」と思った方へ
- ”暗記が入らない”とはどういう状態か分析します
- ”暗記が入らない”時にできることがわかります
- 川瀬名人のオススメの取り方を伝授します
“暗記が入らない”とは?
そもそも、”暗記が入らない”とはどういう状態のことでしょうか?
暗記時間が足りないとか…?
覚えても覚えても暗記が入らないこともあるよね
そうですよね。少し考えてみると、暗記が入らない状態にもいくつかパターンがありそうです。
抜け漏れがなくなるように、ちょっと暗記を公式で表してみました。
暗記の公式
“強度” = “質” × “時間”
この暗記の“強度”が相手よりも大きければ、基本的に相手より早く札を取ることができます。
そして、暗記の“強度”が十分だと自分が思えていれば、“暗記が入っている”と言えそうです。
公式で考えるとわかりやすいね!
覚えても覚えても暗記が入らないのは、“質”が下がっちゃってるのかな
その通りです。
こうやって“暗記が入らない”原因をしっかり分析することが、“暗記が入らない”時にどうすべきか考える第一歩です。
公式を元に、“暗記が入らない”原因をまとめましたので、どれが原因かしっかり考えてみてください。
- “時間”がないから、暗記が入らない
例:たくさん札がたくさん移動したのに、読みの回転が早くて暗記する“時間”がない - “質”が下がっているから、暗記が入らない
例:お手つきして焦って集中力が下がって、暗記の“質”が下がっている - “強度”を強くしないと札が取れないから、暗記が入らない※
※強めに暗記しないと札が取れないけど、“質”も“時間”もいつもと変わらないから、結果的に暗記が入らないように感じる
例:終盤になって相手が速くなってきて、いつもより“強度”を強くしないと札が取れない
“暗記が入らない”時にできること
それでは、分析したパターンを元に、“暗記が入らない”時にできることを考えていきましょう。
シンプルに考えると以下の3つです。
- 暗記する“時間”を増やす
- 暗記の“質”を上げる
- 暗記の“強度”を妥協する
❶ 暗記する“時間”を増やす
暗記する“時間”を増やせって言われても…
札が読まれていない間、ずっと暗記してるよ!
そうですよね。競技かるたの初心者を脱して中級者くらいになってくると、
- 札を並べるスピードも速くスムーズ
- もちろん、並べながら暗記もする
- 送り札を考える時間も短く効率的
- 飛ばした札を拾いにいく時も頭では暗記を回している
みたいな形で、これ以上ないくらい時間を切り詰めて暗記していることが多いですよね。なので、時間をさらに確保するのは難しいことも多いでしょう。
もし、上記で挙げた内容を実践してそれでも時間が足りない場合は他の方法を考えた方が良さそうです。
❷ 暗記の“質”を上げる
暗記の“質”を上げるのはどうかな?
意識して“質”を上げれるなら、最初からやってるよ…
そうですよね、暗記の“質”も上げられるなら、それに越したことはないですが、おそらく最大限の“質”で暗記しようとしているはずです。
いろいろな理由で試合の途中で暗記の“質”が下がってしまう場合もあると思います。
しかし、それに気づいて“質”を意図的に上げられるなら苦労しませんよね。
暗記の“質”が下がる原因は集中力の問題であることが多いでしょう。長くなりそうなので、別の記事でまとめようと思います。
❸ 暗記の“強度”を妥協する
ここからが本題です。
結局のところ、暗記する“時間”を増やすのも“質”を上げるのもあまり現実的ではありません。
そのため、“暗記が入らない”場合は、基本的に自分が必要と感じている暗記の“強度”を妥協するしかありません。
つまり、“暗記が入らない”状態のまま戦うしかないのです。
暗記を完ぺきにするのは諦めるしかないのか…
そうですね。もちろん、暗記を完ぺきにするのが理想ではあるので、そこをめざすのは諦めないでほしいです。
しかし、いくら練習を重ねて暗記の“質”を上げたとしても、試合展開によってはどうしても完ぺきに暗記できている状態を維持できなくなるタイミングが生まれます。
ダブが2連続、3連続で発生したら、どうしても直後は暗記が入りきらなくなってしまいますよね。
確かに、ずっと暗記を完ぺきにしておくのは無理があるね
そのため、少なくとも暗記が完ぺきになるまでの間、ある程度は暗記の“強度”を妥協しながら戦うやり方を身につけておく必要があります。
じゃあどう妥協するのがいいの?
「取る札を絞って」妥協する
結論から言うと、十分な“強度”で暗記する札の枚数を妥協するしかないでしょう。
つまり、十分な“強度”で暗記できた札をしっかり取って、十分な“強度”で暗記できていない札を取るのは諦めます。
「取る札を絞る」ってことだね!
そして、取れる札をしっかり取って自陣の札を減らしながら、十分な“強度”で暗記できている札の枚数を時間をかけて増やしていきます。
完ぺきな暗記に近づけていくってことだね!
ちょっとやってみるよ!
ちなみに、他のやり方として「①暗記が完ぺきになるまで札を取らない」「②すべての札の暗記の“強度”を妥協して、すべての札を取りにいく」といった方法も考えられます。
しかし、あまりオススメはできません。
①がオススメできない理由は、いつ暗記が完ぺきになるか分かりませんし、その間に札を相手に取られ続けていると逆転できないほどの差ができてしまうためです。
②がオススメできない理由は、ほとんどの人は下手に“強度”を下げた状態で札を取ろうとすると、お手つきなどのミスにつながる可能性が高いためです。
また、“強度”を下げた状態では十分なスピードにならず、結果的に相手に全部取られてしまうこともあるでしょう。
「取る札を絞る」ができない理由と対策
取る札を絞ろうとすると、ぜんぜん動けなくなっちゃう…
そうなの?ぼくは、いい感じに戦えるようになったよ?
きっと、2人の元々の取り方が対照的だからですね。
"Karuta Club Room"は、第68,69,70期競技かるた現名人である川瀬将義が中心となり設立したオンラインかるた部。
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